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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第25章 先輩の過去

「先輩‥出よう‥?」

俺は傷ついた先輩をゆっくり抱きかかえ部屋を出る事に決めた

「先輩歩ける?」

大丈夫だと言いながらよろめく先輩

「しっかり肩に捕まって」


片方の手は壁をつたい片方の腕は俺が支えていた

ゆっくりゆっくり一歩づつ歩いていく2人










「河辺‥大丈夫か‥?」

河辺がゆっくり頷いた

「立てるか?」

ゆっくり重い身体を起きあがらせる河辺
グラッとよろめいた
俺はよろめいた河辺を抱きしめてやったら河辺が俺の抱きしめた腕を放った

「俺‥全て綺麗にして一からやり直すよ‥」

言ってる意味がわからなかった

「河辺‥?」


「鮫島先輩は俺のビデオテープ好きにしていいから‥」


「河辺‥お前‥俺が何でビデオテープ持ってるかわかるか?」


「わかるか?って脅迫する為だろ!!だから俺は‥身動きできなかったんだよ!俺アンタを好きになってしまった!好きなんだよ!」


「‥‥‥」


ハッ!勢いに任せて俺今何って言った


「気持ち悪いだろ?笑えよ‥」

河辺のヤツ何もわかっちゃいないな‥


「初めは‥俺たちの出会いは俺はお前を疑い‥日高君の件でお前に罪の重さをわかってほしくてお前に同じ事をした。けど俺は‥お前を脅迫なんて一度もした事もした覚えもないぞ」

え‥‥?

「‥じゃビデオテープを何で持ってんだよ!?」

すると鮫島先輩はまた俺を抱きしめてきた

「そうじゃなきゃお前俺のとこに来ねーだろ?俺とお前を唯一つなぎ止めるのはビデオテープなんだぞ‥わかるか‥?」

そんな‥

「‥ッ‥クッ‥‥ゥ‥」

「泣くな‥男だろ?」

そう言いながらも俺の溢れ出る涙を手で拭ってくれた

「鮫島先輩‥俺‥先輩‥が」

ぎゅっと抱きしめていた腕に力を入れながら言ってくれた

こんな俺に鮫島先輩は言ってくれたんだ

「お前を満足させれるのは俺しかいない」

すごいセリフに‥

思わず笑ってしまった

「ぷっ‥ぷははは(笑)何それ?」

先輩が赤い顔して

「本当の事だろが!?」

確かに俺を満足させれるのは鮫島先輩

アンタしかいないよ

「先輩‥たまには優しくしてくださいね」


するといきなり

「来い!」

と言われ腕を引っ張られた

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