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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第25章 先輩の過去

「先輩‥ここに座ってて」

「日高?どこに行くんだ?」

先輩がすごく不安そうな顔をする

「2人を呼びに行ってくるから待ってて」

ズボンのポケットに手を入れて携帯を取り出した先輩

「嘘?こんな時に連絡先聞いてなかった‥くそっ!」

携帯を握りしめた手が震える先輩の手を握ってあげる

「何かあったら俺にすぐ連絡して駆けつけるから」

そう言って日高は走って行った

俺はすごく怖かった
また襲われたらどうしよう

また鼻にツンとした匂いかがされて意識失ったらどうしよう

そんな事ばかり考えていた




ハァ‥ハァ‥ハァ‥‥

「あの2人どこだよ!」

俺は1Fの操縦室に先輩を置いて2人を探した


あそこならきっと先輩は大丈夫だ!

ハァ‥ハァ‥ハァ‥‥


1Fをくまなく探してもいなかった

2Fか!?

キー‥

あの先輩の悲痛な姿を映し出された上映室だった

あの巨大なスクリーンに映し出された先輩の哀れな姿

「何で‥先輩が」

俺はまた怒りがこみ上げてくる

上映室を後にしてまた一つ一つ扉を開ける

3Fにたどり着いた
一つ一つ開ける扉

320号室の前にきた

開けるのがすごく嫌だった

けど開けるしかなかったから開けた

《嫌っあああぁああっ鮫島先輩‥もう嫌っ痛い!やめてっ》

そこには撮影用のビデオカメラを肩に担いで河辺の前を扱いている鮫島先輩がいた


「お前ら何してんだよ!?」

俺は怒りが爆発して我慢の限界だった

振り向いた鮫島先輩が俺に言った

「日高君?」

日高君?だと‥

ふざけんなっ!!

俺は‥

俺は‥

ガッツーン!

鮫島先輩を殴り倒していた

「っ痛って」

殴った拳がヒリヒリする

先輩の悲しみ苦しみが込められた一発だった

「先輩が‥どんな思いしたか‥知ってんだろ?」

日高君が殴った拳を握りしめながら震えていた

「河辺行くぞ!」

俺は日高君の肩に軽く触れ

「すまなかった。なっちゃんは?」

「1Fの操縦室‥だ」

震えながら教えてくれた

「ありがとう」

俺は操縦室に走って向かった



河辺と2人きりになった俺

河辺は全裸にされ快楽に埋もれた顔をしていた

「いつまでそんな格好してんだよ‥服着ろよ‥」

俺は河辺に服を投げつけた

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