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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第5章 亮太の想い

俺は日高を避けるように時間をずらして昼休みに図書室に来ていた

たぶん、来るだろう
あの時の子を待って

俺がいつもの席で本を読むフリをしていたらあの子がやってきた

俺の席の前に来た時その子が震える声で俺にこう言った

《相川先輩お話しが》

俺はたぶんあの事だろうと思って教授とたまに使う空き教室を案内した

すると、やっぱり

お金を突き出してきた


俺は彼を試そうと決め彼を押し倒した



こうなる事も踏まえて来たのだと思っていたら
意外に怖がってビクついて

だから俺は少し苛めたくなって

「君可愛いね‥」

って耳元で囁いた

俺を睨みつけるのに必死な感じだった

少し彼の気持ちの本気度を試したくなって

「そんなに彼が好きなの?」

って聞いてキスをした‥

すると

《ふざけないで下さい!僕はアナタから一樹を取り返しに来たんです》

って今にも泣きそうな顔して俺に向かって叫んできた


純粋にこの子は本当に日高の事が好きなんだ
いや‥愛してるんだと思い知らされた



俺は日高の気持ちも知りたくて優しく伝えた

「続きは彼本人に聞いてみて」

って優しく伝えたんだ

この子から聞かされた日高が何か言ってくるじゃないかと思った

そして、日高とは最後までしていないよって事をこの子に伝えたかったのかも知れない。


俺が教室を出ようとするとまたお金を突き出してきた

この時俺は

以前日高に言われた
《安売りすんじゃねーよ》

って言葉と

今目の前の子にさせてしまっている事の現実から


悲しい思いと悔しい思いが重なって涙が出そうになった

日高にも伝えてほしくて


「二度と俺に近づくな」

って言った

日高なら、この意味をどう受け取るんだろうと思った

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