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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第30章 身体測定

喧嘩したのに息一つ上がっていなくて

それに強すぎる

これが日高君のもう一つの姿なのか?

「日高!?大丈夫か?」
先輩が俺の身体中ベタベタ触ってきた

「大丈夫だって(笑)」
先輩が殴られた俺の左頬に手を当てた


「痛っ」

「バカッ殴られてんじゃん!日高の綺麗な顔を‥」

先輩?

「心配さすなよな‥」
俺のシャツの前をぎゅっと握った先輩

「ごめんな‥」

先輩じゃなくて良かった‥
俺先輩だったらたぶん殺してる‥

「ん~ゴホン!」

鮫島先輩が咳払いした

「あ‥」

俺先輩と公共の場で抱き合っていた

先輩を離そうとしたら先輩が嫌がった

「先輩?」

「なっちゃんいい加減に離れたら?」

俺は日高から離れるのが嫌だった
離れてしまったら日高がどこかに行ってしまいそうで怖かった

俺の肩に手を置いた日高

「先輩大丈夫だから(笑)行こう?」

俺がそう言っても離れない先輩

「先輩?」

ゆっくり離れたと思ったら上目遣いで先輩がこんな事を言ってきた

「手‥‥握ってていいか?」

え‥?え‥?!
あの先輩が!?

「い‥いいよ俺は‥」
マジ恥ずかしい俺
赤くなる俺の顔

「ヒューヒュー♪見せつけてくれんな日高君(笑)河辺俺たちもしようぜ♪」

え‥鮫島先輩?

鮫島先輩が俺の腰に手を置いて歩き出した

俺の事本当はちゃんと思ってくれているのかな?


「あ♪河辺?お前にお土産あるんだホラ♪」

日高先輩の手にはケーキの箱があった

「ケーキ?何でケーキなんか?」

日高先輩が不思議そうな顔をした

「お前体調悪くて先に帰ったんじゃないのか?だから見舞いしに来たんだけど‥」

俺は鮫島先輩の顔を見たら苦笑いしていた

「あ‥そうだった‥けどもう大丈夫だから。ありがとう先輩‥」
鮫島先輩が俺の頭撫でた

「先輩‥あの‥」

河辺が言いにくそうに言ってきた

「どうした?河辺?」

もじもじしながら

「あの‥ローターが‥」

ああ…入れっぱなしだったな

「帰ったら抜いてやるよ(笑)」

「違う‥んだ‥」

違う?

「あの男達にヤラれた時勝手に抜かれてしまって‥ごめんなさい!」

ヤラれた?

鮫島先輩が走って戻って行く

「何しに?!」

「先行ってて!」

そんな鮫島先輩を俺も追った

「日高?」

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