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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第32章 俺たちの‥

「引っ張るなって‥ハァ‥ハァ‥」

「なっちゃん具合悪い時は寝てなきゃダメだろ!?」

「これは昨日日高が」
日高君?

「あー!」

相川がいきなり大きな声をあげた

俺は思い出した
昨日日高に言わされた事を

「鮫島!!お前が日高に変な事教えたから俺言わされたんだぞ!っ」

熱っぽいうるんだ瞳で俺を睨んできた相川

「言わされたって何をってその目やめろ‥バカっ」

煽られてるみたいに思ってしまう

俺は相川の手を離して歩き出した

「ちょっ置いて行くなよ!待てっ!てハァ‥」

振り返ると相川が歩道の手すりを持って身体を支えていた


「‥ほら肩貸してやるから‥歩けるか?」

優しい鮫島

「薬局寄りたい‥ハァ‥薬買いたいから‥ハァ‥」

やっと自分が風邪だと認めた相川

「かわいいな‥お前は‥」

「え‥何?」

頭がぼーっとして鮫島が何を話したのかうまく聞き取れなかった

薬局に寄ってから家についた俺と鮫島

ガチャ
「よいしょっと‥なっちゃんはベッドで寝てろ‥水持ってくるから」

「ああ‥ハァ‥わかった悪いな‥ハァ‥」

俺は素直にベッドの中に入って鮫島がお水を持ってくるのをじっと待った

「ほら水‥飲めるか?後薬だな‥」

買ってきた薬の箱を開け錠剤を手渡してくれた

「寒くないか?」

さっきからぞくぞくしていたけど‥

「大丈夫だから‥俺ちょっと寝るわ‥」

背中向けて布団にくるまった相川

俺は相川のそばにずっといた


しばらくして相川が苦しそうな声をあげた

「大丈夫か!?なっちゃん?」

俺が相川の肩に手をやると

「寒い‥寒っ‥寒い鮫島‥」

寒いったって毛布の場所わかんねーしな‥

「なっちゃん他に布団ないのか?毛布は?」

ぶるぶる震えていた相川

「わかんねー‥鮫島寒いから‥何とかして‥くれっハァ‥ハァ‥」

わかんねーって自分の家だろっ!?ったく

「何とかしてくれって言われても‥」

相川が苦しそうに寝返りうった

「すごい汗かいてんじゃん?!ちょっと待ってろ!」

確か脱衣所にタオルが‥
俺は急いで風呂場に向かってタオルを持ってきて相川に着替えの場所を聞いて適当に服を出した

「身体拭いてやるから‥脱がすぞ‥」

「う‥‥うん‥」

うんとかこの状況でかわいい事言うなよバカ

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