テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第7章 待てって

服を脱いで風呂場に戻る

半分ぐらいもう湯がはっていた

お湯をかき混ぜながら

《俺何焦ってんだ》

《日高は本気なのか?》


《俺は‥》

ぼーっと考えながら湯船をかき混わしていたら

どれだけ時間が経っただろう

だんだん身体が冷たくなってきた


はぁ‥

軽く身体流して温かい湯船に浸かるかな‥

ジャー‥ジャー‥ジャー‥‥
キュッ!

チャポン‥

「ふ~っ」







コンコン♪

「先輩?まだですか?」

げっ日高!?

「あんまり長いんで心配で‥大丈夫ですか?」

風呂ぐらいゆっくり入らせろっ

「だっ大丈夫だからあっち行け?!」


「気をつけてくださいよ」


ふー‥

入って来られたら
たまったもんじゃない


けど‥そろそろ上がらないと今度こそ入って来そうだ


俺は風呂から上がり服を着ようと


ない!?


何で?!


《まさか‥アイツっ》

用意されていたバスローブを着るしかなかった

「おいっ!日高!俺の服わどこやった!」

「ちゃんと畳んどきました」

え?


畳んだ?


「バカか?服着るからよこせ!」

日高の横に畳まれた俺の服

取ろうとすると

「いいじゃないですか」

「何が?」

すると俺の手を引いてベッドに寝かされ
「先輩いい匂い」

俺の首筋に日高の顔

「離れろっくっつくな」

ジタバタするといきなりきつく手首を握られ

「痛いっ」

甘いキスが降ってきた

「んっんっぅぅん」

「先輩‥好きです」

日高は少し顔を赤めていたが

男の顔をしていた

「俺は‥俺は‥」

コイツの事嫌じゃない

だけど‥

日高の顔を見ながら黙っていたら

「無理に言わなくてもいいですよ‥」

え?

「先輩嫌じゃないんでしょう?」

「何が?」

俺も日高もわかっている

これからする2人の情事

「嫌じゃないんでしょう?」

くっ‥‥‥

「嫌じゃ‥‥‥ない」

日高はニコっと微笑んで



きつく握られた手首が解かれ



ぎゅっと抱きしめてきた




俺は‥俺は‥


卑怯だと思う


日高は知らない あの事を

ストーリーメニュー

TOPTOPへ