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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第33章 奇妙な生活が始まった

やーめたって日高‥

何をやめるんだよ‥

「日高‥?」

日高が俺から離れていく

「日高?」

無視される俺

「嫌だ‥日高嫌だから‥返事してくれよっ」

俺が少しそっぽ向いたら先輩はすぐに不安がる

先輩は俺が離れていくのが怖いんだ

離れる訳ないのに(笑)

クルッと振り返った日高が笑顔を見せた

「じゃ‥言ってくれるんだよね?好きって♪」

それは‥

「言ってくれるんだよね?」

「わっわかったよ‥言えばいいんだろ?言えば‥」

日高が服を着替え始めた

「す‥す‥っゴクッ」

ベッドに座った先輩が小さな声で言い始めてくれた

「先輩?そんなに緊張する?(笑)」

「するに決まって?!って見せるな!早く服着ろよ変態っ」

上半身裸の日高の完璧なまでに鍛え上げられた肉体美

見慣れているはずなのにドキドキが止まらない

「先輩顔赤いよ(笑)」

「うっうるさい!お前は服を着ろ‥‥‥っす‥」

好き‥ってたった一言言うだけなのにこんなにも緊張してしまう俺‥


顔を赤くして言おうとしてる先輩が可愛いくって愛おしくって俺は我慢できずに手助けをした

「先輩‥かの次は?‥」

「え‥かの次?き?」

服を着替え終わった日高がベッドに座って俺の肩に手を当てた

「合わせて言ってみな?」

合わせてって

「す‥に‥き?あっ♪すき!」

「にとあはいらないけど(笑)」

問題が解けたみたいに感じて喜んでしまった単純な俺

「先輩行こうか♪」


日高が俺の手を引いて部屋を出ようとした

せっかく言えたのに
"に"と"あ"はいらないとか言われた俺‥

ちゃんと伝えたい
ちゃんと日高に伝えたい

「‥‥‥」

「ん?どうしたの?」

手を繋いだまま先輩が俺の後ろで囁いた

「‥好き‥‥」

え‥先輩‥?

無反応な日高

「日高?」

「え‥あっ何?(笑)」

何って‥ちゃんと言えたのに聞いてなかったのかよ‥

もういい‥

俺は日高の手を払い部屋のドアノブを回した

「先輩‥」

日高がドアノブを掴む俺の手に手を重ねてきた

「‥何か照れくさいね(笑)」

「照れくさいねってお前が言わせたんだろ!?」

そうだけど‥先輩に面と向かって好きとか言われたらやっぱり恥ずかしい

「ったく‥ほら行くぞ」

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