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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第33章 奇妙な生活が始まった

「恥ずかしくて耐えられなくて店飛び出したら先輩が何であんな事言った?って聞いてきたから俺下向いてしまったんだ。」

ゆっくりだけどちゃんと話してくれる日高君

「そしたら先輩が目見て話せって‥恥ずかしくて目なんて見れなかった。さっきも風呂に誘われたけど一人で行けば?とか言っちゃったし‥はぁ‥俺どうしよう‥」

食パン君の悪いとこが移ったか?

「日高君のいい処は素直なとこだよ?きちんと素直に謝ったら問題ないんじゃないかな?」

そうだけど‥

「先輩怒ってるかな…」

「それは俺にはわからないよ(笑)でも、きっとわかってくれると俺は思うけどね(笑)」

そうかな…




「日高遅せーな‥何してんだよ‥」

露天風呂に入ってずっと日高を待っていた
暖まったはずの身体を夜風が冷たく芯まで冷やしていくように感じた

一人淋しい湯船の中
待っても待っても日高は来ない

俺が何かしたか…

何したって言うんだよ‥

‥‥謝ろう‥

風呂を出て部屋に戻ると隣の部屋から日高とナンパ野郎の声が聞こえてきた

何してんだ?

少し扉を開けて覗いてみると日高は笑っていた

アイツ!俺は無視で何でナンパ野郎には笑顔振りまいてんだよ!?

ムカつく!

「わかった♪橘さん話してみるよ♪ありがとう」

俺が扉を開けたら先輩がいた

「先輩あのさっ」

クルッと向きを変えた先輩が俺達の部屋に入ったから俺も入ろうとしたら

ガチャ!

「え‥‥?」

鍵締められて追い出された俺

「先輩?何で?」

ドンドン!

「先輩?」

扉を叩いても何も応答はなかった

やっぱり怒ってるんだ…

そのままリビングのソファに横になりながらテレビを見ていたら眠くなってきてしまった




日高のヤツ‥俺なんかどうでもいいのかよ‥

kingサイズのベッドに一人丸くなって布団を握りしめると

ツー‥と流れてきた涙

泣くな俺!

泣く事なんてないだろ?

何で涙なんか出るんだよ‥



カリカリカリ‥カリカリカリ‥

俺は来週までに仕上げなくてはいけない原稿を書いていた

「あー‥疲れた。少し休むか‥」

時計を見たら0時をまわっていた

部屋の扉を開けてコーヒーでも入れようかと思ったらテレビがついたまま日高君がソファで眠っていた

風邪ひくぞ‥
ってか仲直りしたんじゃないのか?
何で一人で‥

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