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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第33章 奇妙な生活が始まった

叩たいてやる!

腕を振り上げた時見えた日高の寝顔

振り上げた腕を下ろした俺

「そんな顔して寝るな…」

チュッ


「ゴホン♪」

え‥?

振り向いたらナンパ野郎がじっとこっちを見ていた

「ごめん!」

ごめんって?

「ちょっと待ちなさい」

走って出てった食パン君

《やばーっ見られた!?あれは確実に見られたよな…》

閉めた扉に当たる背中がドクンドクン言ってうるさく感じた時
身体が扉から離れた

「うわっ!」

いきなり扉を開けられてひっくり返りそうになった俺

「‥大丈夫か?日高君迎えに来たんだろ?連れていきな?」

大丈夫じゃねーって
それに俺は別に‥

「寝る!」

寝る!って言って部屋に戻ってしまった

「待ちなさい!」

手を掴んだら暴れ出した食パン君

「離せよっ来るな!」

「何で素直にならないんだっ!!」

「うるさいっ離せっ」

もみ合いをしながら後ずさりしていくと俺の足がベッドに引っかかってそのままベッドに倒れ込んでしまった

「うわ‥『おわっ‥』」

食パン君の手首持って押さえつける形になっている

「あっごめん!」

俺はすぐ身体を離した

「別に‥いいけど」

手首さすりながら言う食パン君

別にいいだと?

「うわっ!何すんだよっ離せよやめろよ」

また俺の手首持って上に跨がってきたナンパ野郎

何考えてんだよ!?

「君ね…その気がないのに人を誘うような真似するとその内痛い目に合うよ?」


「誘ってなんかない!」

「ふーん‥」

何を考えたのかナンパ野郎が前のめりになって顔が首筋にまできた

「やめろって嫌だっひだ」

「やっぱり日高君がいないとダメなんだろう?」

「違っ」

パッと離れたナンパ野郎がベッドサイドに座って俺の頭ポンポン♪と叩いた

「素直になりなさい。素直にならなきゃいけない時に素直にならないと本当に大切な物失うぞ?いいのか?」


「アンタに関係ねーだろ‥」

関係ない…か‥

「わかった!じゃ好きにさせてもらうから後で後悔して泣くなよ」

後悔して泣くなって何‥?

「好きにさせてもらうって何だよ?」

「君には関係ないだろ?」

部屋を出て行ったナンパ野郎

後悔して泣くなよ
好きにさせてもらう
って‥

意味わかんねー

何考えてんだアイツ‥

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