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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第33章 奇妙な生活が始まった

「失礼します‥」

小野寺さんの隣に座った俺

白先輩は正座した俺の太ももの上にちょこんと乗っかって丸くなっている

「この方がここの組長だ」


「秀一堅苦しい事はなしだ(笑)よく来たね日高さんだったかな?わしももうこの歳じゃ全て秀一に任せておるから何かあれば秀一に言うといい。屋敷内は好きに使いなさい。わしは先に失礼するよ」

そう言うとおじいさんじゃなくて組長さんは部屋を出て行った

見ず知らずの俺に屋敷内を自由に使っていいってどうゆう事なんだ?

「一樹?話は終わった。寝るぞ」

「え?話終わったって?寝るって‥ちょっと待ってくださいっ」

ワン♪ワン♪

白先輩が後ろを追ってくる中小野寺さんの腕を掴んだ俺

「俺ここにいさせてもらってる間何すれば」

開かれた部屋の襖

布団が並べて惹かれてあった

まさか‥これは‥アレだよな?

「入れ」

小野寺さんの低い声が胸に響く

ワン♪ワン♪

白先輩が走って入って行った

俺は今からこの部屋で行われる事を思うと先輩が好きな気持ちと助けてもらった感謝の気持ちが入り混じって‥
ゆっくり部屋に足を運んだ

静かに閉められた襖

「あの‥」

「何だ?」

小野寺さんは平然としている

「一樹は右でいいな?」

「え‥あ‥はい?」

さっきから俺の事呼び捨て‥

左に惹かれた布団にすんなり入った小野寺さん
布団と布団の真ん中に白先輩が丸くなって今にも寝そうになっていた

「失礼します」

「失礼しますってここはもうお前の家同然だ」

家同然って‥え‥?

「俺も家出した時オジキに拾われた。だから一樹お前も俺に拾われたからここはお前の家だ‥わかったなら寝ろ」

小野寺さんは坦々とそう言った

「しなくて‥いいんですか?」

一応聞いてみた俺

「寝ろ」

クウン?

白先輩が俺のほっぺたを舐めてきた

「大丈夫だよ‥ゆっくりおやすみ」

俺の胸の中で丸くなって眠る白先輩

そんな白先輩の背中に手を置いた

小野寺さん不思議な人だ


その頃俺達は河辺も起こして家族会議ならぬ会議をしていた
「だから言ってるだろ!?素直にならないと大切な物失うぞって!」

「だから元々は日高が悪いんだって!」

さっきから同じ事を言い合ってる2人

「ふぁ~あ‥」

「鮫島!!『鮫島君!』鮫島先輩ダメ」

え‥俺あくびしただけだけど‥

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