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ﾁｭﾝﾁｭﾝ♪ﾁｭﾝﾁｭﾝ♪

ﾜﾝ♪ﾜﾝ♪ﾜﾝ♪ﾜﾝ♪

白先輩‥朝？

俺は目を覚ましてゆっくり布団から起きて白先輩の鳴き声のする方を向いたら小野寺さんが白先輩と遊んでいた

｢おはようございます‥｣

ﾜﾝ♪ﾜﾝ♪

白先輩が俺の元に真っ先に飛んできた

｢うわっお前泥んこ？｣

小野寺さんが下駄を脱いで部屋に上がった

｢風呂に入れてやれ‥それに浴衣乱れてるぞ…｣

え‥？

｢うわっ！｣

浴衣なんて着て寝た事ないからパジャマだと思い込んでいた俺

｢風呂上がったら大広間に来い｣

大広間？

｢大広間ってどこですか？｣

｢風呂場から出て真っ直ぐ行った処にある｣
小野寺さんはまた坦々と話して出て行った

｢白先輩行くよ?｣

ﾜﾝ♪

白先輩を抱っこして風呂場に向かった俺


大広間に先に入ったら若い衆が皆揃っていた

上方にｵｼﾞｷが座って 最前列に甚一隣が俺でその隣が一樹の座布団が惹かれていた
｢秀一来たか？日高さんは？｣

ｵｼﾞｷが話しかけてきた

｢子犬と今風呂入ってます。｣

｢子犬？白先輩って名前らしいぞ(笑)｣

甚一がそう言った

白先輩？

そういや車ん中で先輩って言ってたな‥

想い人の名前をつけたのか？

｢先に若い衆に説明しておこう‥秀一話を｣
ｵｼﾞｷに言われ話始めた俺




ｳﾞｵｰﾝ♪ｳﾞｵｰﾝ♪
濡れた白先輩の身体をﾄﾞﾗｲﾔｰで乾かしてあげた

｢白先輩♪綺麗なったよ♪大広間行こう｣

ﾜﾝ♪ﾜﾝ♪

風呂場を出て‥真っ直ぐ‥

着いたら大きな襖が何枚も連なった部屋
ｺﾝｺﾝって叩けばいいのかな…いや‥何か違う気がする

ふーっ大きく深呼吸して

｢おはようございます！失礼します｣

元気よく襖に向かって挨拶をし開けた襖
｢おー♪来たのぉ日高さん♪ささ座りなさい｣

また小野寺さんの隣の座布団に座るように言われた俺

｢若い衆皆日高さんの言う事もしっかり聞くようにのぉ?｣

組長さんがそう言ったら｢へい！｣と一斉に鳴り響いた声

迫力がありすぎてビクッとしてしまった俺

｢あの俺‥別に偉くも何でもないですから｣

組長さんにそう話すと鴨倉さんが俺に向かってこう言った

｢一樹さんは秀一のお気にって痛っ！｣

秀一が一樹さんにはわからないように俺の太ももを力いっぱいつねった

余計な事言うな！と
ｷﾞﾛっと睨まれた俺