テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第34章 白先輩と俺と小野寺さんに鴨倉さん

シャンプーされカットされていく俺の髪の毛

「パーマと毛染めしますけど液とか大丈夫ですか?」

パーマ!?

俺は小野寺さんを見た

《俺の言った事は絶対だ。お前に拒否権はない。いいか?》

そう言われ「はい」と返事した事を思い出す

「‥大丈夫です」

クルクル巻かれていく髪の毛

機械で温められる頭
ピンコン♪ピンコン♪

パーマが終わったブザーが鳴った後シャンプーされ席に戻って鏡を見ると頭のてっぺんだけ大きくクルクルッとパーマがかかっていた

「毛染め入ります♪」
銀紙でところどころ巻かれる髪の毛全体的に毛染めされ最後にラップを巻かれた


しばらくしてシャンプーされてブローされて出来上がった俺のヘアスタイル

全体的に黒く染められた頭
てっぺんにだけ大きくパーマがかかっていて
ところどころ金髪だった髪の色がメッシュで残されていた

小野寺さんと鴨倉さんの前に立たされた俺

「わぉ♪一樹さんすごく似合ってる♪なっ秀一も思うだろ?って秀一?」

小野寺さんは美容室の外に立っていた

ヘアスタイルが変わったのに何も言ってくれない小野寺さん

勝手にヘアスタイル変えといてなんなんだよ!

「次は洋服だ」

カジュアルブランドとスーツのお店に連れられてまたお任せで服を人形のように着せ替えられる俺

正直疲れてきた‥休憩したい

そんな俺を見たのかわからないけど‥小野寺さんがとんでもない事を言い出した

「この棚の端から端まで包んでくれ」

端から端って!

「ちょっと待って小野寺さん!すごい金額になるからっ」

鴨倉さんが俺の肩叩いた

「大丈夫♪」

笑顔でそう言った鴨倉さん

大丈夫って何が?!


「次は白先輩だな…」

小野寺さん何で白先輩の名前知ってんだ?
俺まだ小野寺さんに名前決まった事言ってないけど‥

「白先輩貸りるぞ?」

俺の腕の中から白先輩を取り上げた小野寺さん

「好きなの選べ」

好きなの選べって犬にわかるはずないだろ?!

白先輩が店内をウロチョロしだした

ワン♪
吠えた白先輩


「これがいいのか?他は?」

鴨倉さんが白先輩の後ろを着いて回っていく

たまたまだと思うけど
白先輩が自分の欲しい物を選んでいるように見えた俺

ストーリーメニュー

TOPTOPへ