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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第34章 白先輩と俺と小野寺さんに鴨倉さん

お絞りを受け取った鴨倉さんが俺のこぼした物を拭こうとした時

「自分で出来るだろ」

鴨倉さんからお絞りを奪って俺に渡した小野寺さん

「あっ俺自分でしますから‥ありがとうございます」

「秀一‥ちょっと‥」

甚一に呼ばれて部屋を出ると腕を組んでいた甚一

「秀一‥もう少し優しくできないのか‥一樹さんビビってるぞ」

「一樹はそんなタマの小さなヤツじゃない」

「けどな‥」

チラッと部屋の中を見た秀一がまた微笑んだかと思うと俺に言ってきた

「それより圭太なんとかしろ‥」

圭太は甚一の客で多額の借金が払えない為にホストとして働かされている

オジキにはいいように思われていなかった

「アイツはお前が来るの楽しみにしてるからな(笑)」

「笑ってる場合か?甚一!!」

「小野寺さん?」

一樹が俺の大声に気づいたようだ

「お前は食べてろ‥」

部屋に戻ってきた小野寺さん

クウン‥?

白先輩が小野寺さんの膝の上に手を置いた

「もう食べ終わったのか?庭で遊んで来るか?」

一瞬だけどニコと笑った小野寺さんが庭を指差した

ワン♪ワン♪
白先輩が俺にも来いとしっぽを振り出した

「食べ終わるまで待っててな白先輩っ」

一樹が急いで食べ始めた

「味わって食べろ」

米粒頬についてるぞ‥
俺が頬についた米粒取ってやろうとしたら

「ごちそうさま!白先輩行こう♪」

庭に走って行った2人

「白先輩こっちだよ♪」

ワン♪ワン♪

楽しそうに走り回って‥転けるなよ

連れて来て良かったか‥

俺は2人を見ながらタバコに火をつけた


一方その頃俺達は‥

「橘さんお腹空かない?僕疲れちゃった‥」

「じゃ‥少し休むか?」

俺達は近くにあった喫茶店に入って休憩する事にした

「僕ホットケーキとhotココアにする♪鮫島先輩は?」

「俺は‥」

相川を見たらずっと窓の外を見ていた

コツン‥
つま先で足をこついた俺

「‥‥‥‥」

ムッ!

コツン‥

「‥‥‥‥」

無視すんな!

また蹴ろうとした時

「痛てーだろ!なんなんだよ?!」

反応が遅せーよっ

「何すんだ?」

「あー?何すんだって蹴っときながら何言ってんだ?バカだろ?」

「バカだとてめー!俺は何食うんだって聞いてんだろ!」

睨み合う鮫島先輩と兄さん

ヤバいな‥

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