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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第34章 白先輩と俺と小野寺さんに鴨倉さん

「2人共っ落ち着いてっ」

チッ!と舌打ちした鮫島先輩とは対照的にまた窓の外を見た兄さん

「相ちゃん決まった?俺は玉子サンドとhotコーヒーにするよ」

玉子サンド‥

そういえば日高好きだったな‥俺の作った玉子サンド‥

「俺も同じヤツでいい鮫島は?」

「俺は‥」

河辺がニコニコしていた

「河辺と同じヤツで」

ピンポーン♪
店員さんを呼んだ橘さん

「ホットケーキとhotココア2つと玉子サンドとhotコーヒー2つで」

「かしこまりました」

日高ちゃんと飯食ってんのかな‥

今日は天気がいいぞ日高‥

同じ空の下にいんだよな?

お前何してる?

「お待たせしました♪」

テーブルに並べられたそれぞれの物

食パン君が窓の外を見ながらコーヒーを一口飲んだ

「苦っ!!」

「甘っ!?」

鮫島先輩がhotココアを飲んですぐ水を口にした

目と目が合った俺と鮫島

「‥‥‥」

「‥‥‥」

hotココアとhotコーヒーをさり気なく入れ替えた俺

鮫島先輩が兄さんの飲んだhotコーヒーを何も言わず飲んだ

「鮫島先輩それ‥」

「ん?あっ‥アイスのっかってる生クリームも‥これ河辺にやるよ」

ホットケーキの上にのっていたバニラアイスと生クリームを俺のホットケーキの上にのせてくれた鮫島先輩

俺は正直兄さんにヤキモチを妬いていた

けど‥鮫島先輩は鮫島先輩なりに俺を大切にしてくれているのがわかる

2人には阿吽の呼吸みたいな2人にしかわからない絆みたいな物があるんだ‥とこの時初めてわかった俺

「美味しいか?」

鮫島先輩が聞いてきた

「うん♪」

すっげー笑顔の河辺
良かった‥

また不安がらせちゃいけねーからな‥





「一樹行くぞ」

は~い♪と返事して白先輩と走って戻ってきた一樹

「慌てなくいい」

「大丈夫!ってうわっ?!」

ガシッと掴まれた俺の身体

「何もない処で躓くヤツがいるか」

小野寺さんが転けそうになった身体を支えてくれた

「ほら行くぞ」

ピシッと俺のジャケットの襟を整えてくれた後背を向けた小野寺さんが部屋を出て行く

ワン♪ワン♪白先輩が小野寺さんの後を小走りで着いて行った

「白先輩秀一に懐いてるな(笑)やっぱ白先輩は賢いな♪一樹さん行こうか?」

「え?はい!」

料亭を後にして車に乗った俺達

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