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あー？何だようっとうしい！

振り向いたなつめさんのほっぺたがほんのりﾋﾟﾝｸ色に染まっていた

｢美味しそう‥｣

近藤とかゆう男が変な事を言った


｢美味しそうってまだ出し作ってるとこだぞ？ｱﾝﾀ変わってるな‥｣

ｺｲﾂ味わかんのかよ？!

まだ何も煮てないのに美味しそうって‥

肉団子をむにむにこねていると近藤さんが覗き込んできた

｢美味しいの作るからね♪｣

｢それ何ですか？｣

何ですかって‥見てわからないかな?

｢肉団子だけど‥鶏と豚の合い挽き嫌いかな？｣

｢へーそうなんだ｣

そうなんだって何?!失礼じゃない！?

鮫島先輩が肘をこついてきた

《ｱｲﾂ変だから気にするな》

俺を気にかけてくれた鮫島先輩

肉団子むにむにする手に力が入る♪


｢さぁ出来たから食うぞ～♪｣

相川が土鍋を持とうとしたから俺が持って運んぼうとした河辺と目が合った

｢火傷なんかしたら大変だろ？｣

｢鮫島先輩優しい♪｣

優しいとか言うな‥照れるだろ

ぐつぐつ煮えるいい匂いが漂う鍋

｢いただきま～す♪｣
｢僕肉団子もらおう♪｣

近藤さんが俺の作った肉団子を一番初めに取った

なんだ肉団子好きなんじゃん

｢うん！この出し旨いな！｣

｢橘さんそれなつ兄が作ったんだよ♪｣

え!?なつめさんが出しを!!

ゴクゴク♪
おっ美味しい!!

出しをまた掬って飲み干してまた出しを掬おうとしたら

｢君出しばっかり掬ったら出しがなくなるだろ！考えて食べろ！｣

橘さんが注意すると兄さんが笑った

｢多めに作ってあるから、そんなに旨い俺の出し?鍋ごと飲み干しそうな勢いだな(笑)｣

俺の出し!?
なつめさんの何かが入っているのか？

｢なつめさんのｴｷ‥ｴｷｽ入りですか?｣

はぁ？何言ってんのｴｷｽって何だよ
恥ずかしそうに言うな気持ち悪いﾔﾂだな

｢ｴｷｽって‥何かやらしいね‥鮫島先輩｣

河辺が俺を見て真っ赤な顔をして俯いた

｢どうした?したく‥なったとか？｣

耳元で囁いたら更に真っ赤になった河辺の顔

｢後でな♪あっそうだ！いけねー！｣

鮫島先輩がいきなり立ち上がって携帯を取り出して席を立った

どうしたんだろ？

俺には河辺がいる
河辺の言ったあの言葉は俺の誤解だった
憧れの遥香さんだけどする訳にはいかない

断るなら早くしねーとっ