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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第34章 白先輩と俺と小野寺さんに鴨倉さん

チャプン‥

広い湯船に一人浸かる寂しい露天風呂‥

日高‥

けど‥鮫島や河辺にナンパ野郎がいてるから寂しさを紛らわせてるんだと思う

感謝しなきゃな…

明日逢えるかも知れないし…

逢ったら何て言ってやろう‥

寂しい思いさせんな

いや‥違うな…

バカ野郎!ほったかしにするヤツがいるかよ!?

いや絶対違う

夜空を見上げながらそんな事を考えた

日高もこの星空をどこかで見てるんだろうな♪

ふと河辺が言った言葉を思い出す

素直になって

『好きだよ愛してる』

とか?

絶対言わねー

考えながら笑ってる自分がいた








き‥

‥つき‥

誰かが俺を呼んでいる

ぽかぽか身体が気持ちいい

「‥一樹?」

ぼーっとする視界

「大丈夫か?」

「な…に‥?」

ほんのりピンク色に染まった顔で俺を見つめる一樹

「よりかかれ」

ソファの後ろにまわした腕で一樹の肩を引き寄せた

「小野寺‥さ‥ん‥いい‥大丈夫だから‥」

がっしりした分厚い胸板大きな手

どこか安心する‥俺
けど‥甘えてはいけない

「圭太?圭太!」

「え!?何っ?」

さっきからずっと秀一と一樹さん見てるだろお前‥

「つげよ!」

「あっ‥ああ…」

「ああ?誰にむかって言ってんだ!帰るぞ!?」

ヤバッ!機嫌損ねたら今月の売り上げ目標に届かない!

「鴨倉さん♪」

何だ‥いきなり可愛い声出して

「ピンドン飲まない?♪」

ピンドン?

「マグナムタワーに」

「マグナムタワー!?いいの?!♪」

俺にではなくソファに身体を預けている一樹

「車呼べ」

秀一が俺にむかってそう言った

「また今度な(笑)」

えー‥
まぁいっか♪
シャンパンタワー入れてくれたし(笑)

「一樹‥帰るぞ?立てるか?」

「‥は‥い‥」

フラフラしながら甘える訳でもなく自分で歩こうとする

お前よく頑張ったな…
普通ならあんだけ飲んだらぶっ倒れてるぞ‥

酔っていても一歩下がった態度を崩さない

お前はすごいヤツだよ‥

「俺の肩に掴まれ」

一樹の脇に腕を通そうとしたら

「大丈夫ですっ一人で歩けます」

俺から離れた一樹

ヤバイ!完璧に足にきてる!
手すりに頼らないと歩けない…

店の外まで歩けるか自信ないどうしようっ

「ほら?捕まって」

圭太さん?

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