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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第34章 白先輩と俺と小野寺さんに鴨倉さん

「あっあのさっ」

ナンパ野郎を見ると椅子の背もたれにもたれながら足を組んで片手でマグカップ持ってコーヒーを飲んでいた

ただ、それだけなのにすげーカッコ良くて大人に見えてって俺なんかよりずっと大人だけどっ

口うるさいただのオヤジだったはずが俺の心を揺れ動かす

心臓が爆発しそうで飛び出そうになった

「相ちゃん?」

ドキンッ!

いきなり名前呼ぶなっ

「えっと‥何?」

もじもじしてしまう俺

何って君から声かけてきたんだろ?

何で俺までドキドキしてるんだっ移るな落ち着け俺の心!

「どっどうしたの?」

落ち着くどころかどもってしまった。

ヤバイ‥マジでヤバイぞ‥ナンパ野郎!そんな目して見つめんなっ

じっと見つめられると胸が苦しくなって身体が熱を欲してくる

ガタンと椅子が鳴った

ドキドキ ドキドキ

何だ!立ち上がってどこ行くんだ?
まさか‥

「シュッ‥シューアイス食べる?」

え?

「おいで♪」

手を握られるか抱きしめられるかと思ったらそのまま素通りして行ったナンパ野郎
んな事あるはずないのに‥何を期待してんだバカだろ俺

俺には日高がいる
日高がいるのに‥

だっ抱きしめるって‥
自分で思ってカーっと恥ずかしくなる俺の顔

「何味がいい?」

シューアイスの袋を持ちながらニコっと笑ったナンパ野郎

う゛っ笑顔むけんな俺の今の状況考えろよ!ちくしょーっ

「チョコ味が‥いい」

そう思いながらチョコが好きだからリクエストした
俺の為に冷たい袋の中に手突っ込んで探してくれる優しいナンパ野郎

「あったよ♪はい♪」

チョコ味のシューアイスを手渡してくれた時指先と指先が触れた

ボテッ!
シューアイスを落としてしまった俺

「あ‥」

俺が拾おうとしたらナンパ野郎と手と手が重なった

あの時からそうだった手と手が重なってばかり

ときめく俺の‥

目と目が合う

ドキドキ ドキドキ

これは‥もしかして‥‥もしかして!?

日高の事が頭から消え今は目の前にいる梨花先生の事しか考えられなくなってゆく‥

目閉じてる(笑)

何を待ってんだろ?
決まっていた
する事はただ一つ

けどホント綺麗な顔してるな

睫毛長いんだな‥

きめ細かな白い肌

艶のある柔らかそうな唇

優しくそっと頬に手をそえた

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