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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第34章 白先輩と俺と小野寺さんに鴨倉さん

ナンパ野郎の部屋を出て貰った原稿用紙を机の上に適当に置いてベッドに入った俺

ナンパ野郎が梨花先生じゃなくて良かった

ある訳ねーんだよ‥
相手はベストセラー作家

一つ屋根の下とかありえねーだろ?

ドキドキして損した

あってたまるかよっ
はぁ‥良かった

明日日高大学来るかな?

来たら覚えてろ


ぎゅっと両手を抱きしめて眠ったら冷たいベッドの中が温く感じた

日高‥

日高‥

高‥





「一樹‥寝たのか?」

部屋にまで何とか壁つたいに歩けた俺は布団に入った瞬間一気に力が抜けてしまった

「小野寺さん‥ごめんな‥さい」

起き上がろうとした俺

「何で謝る?寝てろ」

額に手を当てて小野寺さんを見た

頭痛むのか?

「水持ってきてやろうか?」

「いい‥です。ありがとうございます。」

俺もゆっくり布団に入った

額に当てた手を握って布団の中に入れてやると

「小野寺‥さん‥?」

一樹を見ると目が潤んでいてなまめかしく俺をずっと見つめていた

「やめろ。寝ろ!」

やめろって何を‥

俺怒られてばっか‥
怒らせてばっかりが正しいのかな?

明日からは小野寺さんに誉めてもらおう!

少しでも役にたたなきゃ…

そうじゃなきゃ‥

追い出され‥る‥

「一樹?」

スースースー寝息が聞こえてきた

寝たのか‥?



チュンチュン♪チュンチュン♪

朝日が部屋を差す光で目が覚めた俺

小野寺さん起こさないようにそーっと布団を捲り袋を着替え玄関に出てホウキを持った俺

両手広げて深呼吸したらすごく清々しかった

「さぁ♪頑張るぞー!」

ワシが目を覚ますとサッサッ♪ワンワン♪とホウキの音と犬の鳴き声がした
こんな朝早く誰じゃ?

ガラッとガラス戸を開けたら日高さんがホウキで門先を掃いていて白先輩が枯れ葉と遊んでいた

ワシは玄関口を開けて日高さんのそばまで歩いて行った

ワンワン♪

「ほう♪朝から偉いのぉ♪」

「あっ♪おじいさんおはようございます♪」
これから毎日するんだ♪

今はこんな事しか出来ないけど‥





「‥‥っ一樹?」

いつもなら隣でまだ眠っている一樹がいなかった

廊下を歩くと組長が部屋から出てきた

「オジキ!おはようございます」

頭を下げたら外の空気吸ってこい♪と言われた

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