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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第34章 白先輩と俺と小野寺さんに鴨倉さん

オジキ朝から機嫌がいいな‥?

玄関口を開けたら一樹がホウキ持って枯れ葉を集めていた

ワンワン♪ワンワン♪

「白先輩?どこ行く‥」

あっ小野寺さん!?

「おはっおはようございますっ!あの俺」

バッとホウキを奪われてしまった

「こんな事はお前がしなくていい!」

「けど‥」

喜んでくれるのかと思ったら

また怒らせてしまった‥

「学校何時からだ?朝飯は?」

「あっいっけない!今何時ですか!?」

「7時半ぐらいじゃないか?」

ここから歩いて行ったら30分はかかるかな‥

「急いで用意してきますっ」

玄関に向かった一樹がまた戻ってきた

「片付けるの忘れた(笑)」

朝日に照らされた一樹のくったくのない笑顔

「俺がしとくからっお前は早く飯食って用意しろ」

「明日はもっと早く起きてちゃんとします!小野寺さんありがとうっ」

走って行った一樹

どうも俺は一樹の笑顔に弱いらしい


ホウキで枯れ葉を集めていると子分達が走ってやってきた

「かっ頭!俺らがしますんでっ!!」

頭がホウキなんか持って掃いていたから雹が降る!

慌てて声をかけた

「見てみろ‥いい天気だ♪」

えっ!?頭‥‥?

あの頭が眩しそうに空を見上げてそんな事を言った

ありえない事だった

「後頼んだぞ」

「へい!」

ホウキを渡されたものの頭が変わっていくのに違和感を感じる俺達


「一樹飯食ったら送ってってやるからゆっくり食え」

小野寺さんが食卓にやってきて俺の横に座った

「おくっでもらわなくでもっゲホッゲホッ」

あーあ‥ったくお前は

「ゆっくり食えって今言ったばっかりだろ?(笑)」

小野寺さんが笑った!

いつも俺にすごくキツイ口調の小野寺さんが笑った

すごく嬉しい!

「はい!♪」

勢いよくかきこんでいく一樹

だから慌てるなって‥

まるで大きな子供が一人出来たみたいに思えた。

子供か‥

あの子が生きていたら、一樹と同じぐらいだったんだろうな‥

俺には産まれてくるはずだった尊い命があった

出逢えぬまま母親になるはずだった彼女と産まれてくるはずだった命を失った

「小野寺さん?モグモグ♪」

「あっああ。何でもない‥」

遠い昔の過去の事‥

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