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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

「そんなに俺に逢いたかったの?」

あったり前だろ!

お前は違えーのかよっ


「逢いたくて‥寂しくて‥抱きしめ‥っ言わ‥ない。」

俯いたままそう話す先輩

「言って?」

日高が顔を覗き込んできた

「‥うっ‥言わない!」

真っ赤な顔した先輩

ヤバッかわいい‥

けど‥

まだ2日‥

たった2日しか経っていない

このまま今まで通り元に戻ってしまったら同じ事の繰り返しになる。

俺は握った先輩の手を下ろした

「俺急ぐから‥」

急ぐ用なんてあの事以外何もなかった

このまま先輩といたら気持ちが揺らいでしまいそうな自分がいた

「日高‥?おい!?」

何で俺を置いて行こうとすんだよっ

「ちょっと待てって!」

先輩が俺の肩掴んでグイグイ歩いて行く

「ちょっと先輩!?どこ行くんだよ!」



ガラッピシャッ!
連れて来られたのは俺達がたまり場として使っていた空き倉庫

「先輩‥?何‥して」
空き倉庫に入ったかと思うと先輩が

「お前も‥脱げよ‥」

シャツのボタンを一つ一つ外し始めた

「何してんだよ!やめろよ先輩‥?」


俺はお前が必要な事を日高にわかってもらいたかったのかも知れない

シャツの前をはだけさせ抱きついてきた先輩

「先輩‥俺はっんぅんっ?!」

背伸びした先輩が俺の口を唇で塞いできた

先輩からの激しい激しい口づけ

《先輩っやめろ!》

ドンッ!

俺は先輩を突き放した

「何でだよ!?」

「っ先輩!もっとよく考えてくれよっ!!」

バッと離された唇と身体

もっとよく考えてくれって‥何を考えんだよ?

俺は日高お前じゃないと‥

お前がいないと‥

何で俺の気持ちわかんねーんだよ!

俺から離れて出口に向かう日高が立ち止まった

「何の為に俺が距離置いたと思ってんだよ?もう話しかけないでくれ‥」

え?話しかけるなって日高?

「ちょっと待‥‥て‥‥待ってくれ‥‥」

俺を置いて出てってしまった

何でだよ!?

俺素直になったじゃん?

なのに何で俺を置いて行くんだよ?

俺はお前が好きで好きでたまんねーんだよ

言葉に出来ても声にならない言葉の数々
これ以上俺にどうしろってんだよ!?

お前何考えてんのか さっぱりわかんねー‥

教えてくれよ‥日高‥

俺に教えてくれよ

こんなにも好きなのに届かない想い

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