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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

相川のヤツ遅せーな‥
何してんだよ

またガラッと開いた教室の扉

「遅刻はいかんぞ!席に着きなさい!」

相川がやっと来た

「なっちゃん何してんだよ?先に来てるかと思ったのによ‥」


「あっああ‥ごめん。」

ツンツン♪

「何してたんだ?」

何って‥

「はっ腹壊してトットイレ行ってたんだっ」

何気なくついた嘘

「そっか‥大丈夫か?食欲の秋だからな‥俺も気をつけねーと」

「そっそうだなっ(笑)」

ツンツン♪

「何!?」

一回で済ませろよっハラハラすんだろっ

「姉貴の家今日行かねー?直接行って見た方がいいだろ?」

「何を?」

えって顔した鮫島

「何をってコスプレ喫茶の衣装だよ!忘れたのかよ?」

あっそうだった

すっかり忘れていた
「あっああ!そうだったな‥あはは」

そうだったなって乗り気になったのか?
「俺らの最後の桜木祭だし盛大にやろうぜ♪なっちゃん♪」

俺の肩をポンポン♪と叩いた鮫島

最後の桜木祭‥
最後の学園生活

日高と過ごす最後の‥
もうあの図書室で一緒に座って楽しく過ごす日々もなくなる
もう一緒に‥

「なっちゃん?」

「なんでもない‥」

相川の横顔から見えた目尻に光る物

涙か?


キーンコーン♪カーンコーン♪
キーンコーン♪カーンコーン♪

「日高~?あれ?昼行かねーの?」

クラスメートが声かけてきた

「あっああ。俺今日あんま食欲なくて」

グーキュルル♪

「腹鳴ったぞ(笑)一緒に学食行くか?♪」

行ったら先輩に逢ってしまう

「いや‥せっかくだけど俺はいいわごめんな」

「そっか‥じゃな♪」
売店でパンでも買って屋上で食べようかな…

売店に向かった

売店に着くといつもながら混雑していた
かき分けかき分けパン1つ買う事ができた俺


「今日何しよっかな♪河辺は何食う?なっちゃんは?」

「‥‥‥‥」

「‥‥‥‥」

三段重ねのカメの親子みたいに俺と鮫島の間に河辺が挟まって歩く俺ら

どう考えたって変だろ!?
鮫島を睨もうとしたら

「鮫島先輩?僕別に気にしないから‥いいよ」

気にしないからって河辺?

いいって言ってるのに間に挟んで歩こうとする2人

「だから♪ね?♪」

俺は2人の間からスルっと離れて鮫島先輩の手を握った

「お前」

「いいからいいから♪行こう♪」

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