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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

俺達が2階の席につくと運ばれてきた高級ワインマグナムロゼ

「これは」

「あちらの先生からの差し入れです」

先生?

ホストが手を差し伸べた方を見ると

一樹さん!?

何で一樹さんが接客してるんだ!?

腹ボテのハゲオヤジの横に座ってワインをグラスに注いでいた一樹さん

「甚一どうした?」

マズイだろ!?
オヤジ一樹さんの太もも触ってるしよ‥

「甚一?」

何を見ているんだ?
甚一の後ろから俺も見た

「一樹!?何で一樹が!?」

やっぱり知らなかったのか?

「どうするよ秀一?」

だから高場のヤツおかしかったのか?

一樹の太もも触ってやがる‥

「君?このワインは俺達だけか?」

「いえ‥各テーブルにです♪」

各テーブルだと?
何者だ‥

「職業は?」

「お客様の個人情報は‥」

俺はホストの胸ポケットに1万円札を入れた

「あっありがとうございます♪全国に幾つもの病院を経営されてる先生です先生輝さんにかなり惚れ込んでるみたいですよ」

病院経営?
圭太の客?

ホストが俺に耳打ちして小さな声で話してきた

「風邪で輝さん休みみたいなので代わりに日高さんがヘルプで。あっそれと先生と息子さん噂ではアッチの趣味をお持ちとか」

ヘルプ?アッチの趣味?

「それじゃ僕は失礼します♪」


「圭太今日風邪で休みだそうだ‥」

「風邪?サボリじゃないのか(笑)電話してくるわ」

甚一が席を外した

2階から一樹のテーブルをずっと見る事にした俺


「っ‥やめてくださいっ」

いつまで触ってんだよっハゲオヤジ!

「いいじゃないか(笑)ほれもっと近くに寄りなさい♪」

気持ち悪いんだよっ

「俺っちょっとお手洗いにっ」

一樹が席を外した

白い包み紙をポケットから取り出した先生とやら
何する気だ‥

取り出したモノを一樹のグラスの中に入れてかき混ぜた

あれは‥何だ?



トイレに入った俺

顔を冷水で洗い流す
気持ち悪いけど‥
気持ち悪いって思っちゃいけない

圭太さんの大切なお客様

ビシッとスーツを整え身を引き締めて席に戻った

「一樹君‥そろそろ帰ろうか?」

「えっ?もうですか?」

俺の腰に手をまわしてグラスを俺に渡したハゲオヤジ

「最後までちゃんと飲みなさい」

「えっあっはい」

ゴクっと飲んだワイン

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