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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

次の日の朝

「ん~‥」

俺が目を覚ましたら隣に日高がまだ眠っていた

いつも空気みたいな存在だったコイツが側にいる

当たり前のようで当たり前にしてはいけない大切な存在

「日高‥」

優しくそっとおでこにキスをした

「いてくれてありがとう‥」

朝から気分がいい♪
日高がいる♪
日高がいるんだ♪

久しぶりに玉子サンド作ってやるか~♪


キッチンに行き冷蔵庫から玉子を取り出し火にかけた
食パンを探していると

「相ちゃんおはよう♪」

ナンパ野郎が起きてきた

「もう少し寝てろよ‥」

「珍しい?身体気遣ってくれてるのか?(笑)」

珍しいって俺だって‥

「年寄りだからな(笑)」

とっ年寄りって!

「失礼だなっ!君達とは10ぐらいしか離れていないぞっ」

10?

「いくつだよ?」

「計算しろバカ」

バカ!?

「ナンパ野郎にバカって言われたら俺の人生終わりだな」

「えっ?人生までかけるのか?」

「人生までって!それだけショックがデカイって事だよっ」

「ショック?」

えっ‥俺今何て‥
やっとナンパ野郎が大好きな梨花先生でも普通に接しられるようになってきたのに
また意識してしまいそうになる‥

「相ちゃん?」

「うるさい!」

食パン君がゴソゴソあちこち棚の中をひっくり返し始めた

「何しているんだ?」

向こう行けよっ

「俺が取ってやるよ」

ナンパ野郎がキッチン内に入ってきて俺の後ろにまわった

「何を取るんだ?」

探すのをやめた食パン君

「相ちゃん?」

「俺‥ナンパ野郎が梨花先生って事日高にちゃんと話すから友達のままでいよう」

えっ‥?

「話す?友達のままって?」

話して友達になった方がいいと思った

「友達のままでいたいって言ったのはアンタの方だろ!?」

ポンポン♪

「なん‥だよ?」

俺の頭を優しく叩いてきたナンパ野郎

「そうだったね♪友達のままでいような‥」

なんだよ‥その最後の微妙な間は‥

「先輩?おはよう‥ふぁ~あ」

日高?!

「えっあっ!おはっおはよう♪」

慌ててコンロの方を向いた食パン君


「熱っ!!」

鍋の取手に手が当たりひっくり返してしまった鍋

「何してんだよっ先輩!?えっ‥橘さん?」

橘さんが先輩の指先を口に‥

「バカッやめろよ!火傷は冷水だろ!?」

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