テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

あの懐かしいパン屋さんに着いた俺達5人

「いらっしゃいませ~♪」

変わらず暖かい雰囲気のお店

アパートで暮らしていた時の事を思い出す

「日高?どうした?」

「えっ‥あっうん。アパートで暮らしていた時が懐かしいなぁ…って」

アパート?

「そういえばそうだな♪どうなってんのかな?あの場所」

あっそうだ!

「橘さんに帰り寄ってもらおうよ?♪」

寄る?

けど‥俺は‥
思い出したくない。
もし、あの時日高が帰って来なかったらどうなってたか思い出したくない。

「先輩?」

先輩が暗い顔をした

「大丈夫だよ♪どうなってるか見るだけだから?ね?」

「‥うん」




皆それぞれ好きなパンを取って座ったテーブル

香ばしい店内の匂いにつられてパクパク♪パンを持つ手が進む

「俺おかわりしてこよう♪」

先輩が嬉しそうにお皿を持って走って行った

「先輩っ前みたいに転ぶよ!」

「平気平気♪‥‥‥?」

アイツ何で知ってんだ?

前向いたらぶつかった人

だから言ったのに‥

「日高君?アパート帰り見に行くか?」

橘さんが言ってきた

「さっき先輩とも話してたとこだったんだ♪行きたい!」

「けど何で火事になったんだ?無事だったから良かったけどよ」

そういえば何でだ?
俺は先輩との事ばかり考えてどうして俺達のアパートが火事になったのか気づきもしなかった

そして黒川教授の存在もすっかり忘れていた

「鮫島君それは」

ルンルンルン♪

焼きたてのチョコパンが出来上がったのを見つけ皿に盛って帰ってきたテーブル

「先輩っ」

「相ちゃん‥」

「っ!?」

「‥すごっ!!」

そんなにびっくりする事かよ?

「いただきま~す♪」

すごい勢いで皿からこぼれそうなぐらい山盛りに盛られたパンを食べていく先輩

またお腹壊さなきゃいいけど‥

「先輩は子供だな…」

ん?

「何か言ったか?」

「いいや!別に」

パンを食べる俺を皆が見ていた

「お前らも取って来いよ?あっそうだ♪後でプリンも食べよう♪」

「えっ!?『えっ』『うっ‥』「‥‥」」

なんだよ‥

鮫島は口を手で抑えてどこかに行ってしまった

「何だ?鮫島のヤツ。あっつわりか?(笑)」

つわりってそれは女だろ?先輩‥

「しかしよく食べるな」

「‥‥?♪モグモグ♪」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ