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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

家を出てマンションのエントランスで待つ事数分

黒いBenzがやってきた

「日高の兄貴昨夜はすいやせんでした。さぁ乗ってくだせー♪」

「高場さん?何の用事が知ってますか?」

用事?

「いえ‥知りやせんけど‥何かあるんですけぇ?」

高場さんも知らないのか‥

なんなんだろう?

屋敷についた車

玄関先では鴨倉さんが今か今かと俺が着くのを待って立っていた

何で鴨倉さんが?

「鴨倉さんおはようございます」

「ああ♪一樹さん入ってくれ♪」

通された座敷の部屋
机の上には銀色のデッカイジュラルミンケースが2つ置いてあった

「これを渡すように秀一から言われてる」

えっ‥?

何?

ジュラルミンケースを開けた鴨倉さん

「!!!??!」

「そのまま持って帰るか?それとも銀行に預けるか?」

目が飛び出た俺
腰抜けた俺

「大丈夫か一樹さん(笑)」

「そんな事より何この大金!?何で俺に?!」

鴨倉さんを見上げた俺

「この金は昨日一樹さんと一緒にいたあのオヤジから貰った金らしい」

貰った?
何で?えっ?えっ?

「病院を幾つも経営しているらしくてな。慰謝料だと思って受け取ってくれと秀一が言っていた」

慰謝料?
慰謝料って?
いやいや金額が半端ないだろ!?

けど‥
このお金があればあのアパートの更地が買える

家だって建てられる

「嬉しくないのか?」

「俺‥実はあそこのマンション本当の家じゃないんです」

「どうゆう事だ?」

「本当の家は火事で丸焦げになった古ぼけたアパートだったんです。」

「火事?」

「はい。原因はわからないけどアパートの跡地が今売土地になっていて‥また先輩と2人であの土地に家建てて暮らせたらなぁって思ってて‥けど‥」

鴨倉さんが俺の肩に手を置いて微笑んだ

「決して汚い金じゃないだろ?この金でその土地買って家建てる事だって出来る。受け取れよ」

「でも‥」

「組は組で貰ってあるからさ♪」

えっ!!

その時開いた部屋の襖

「秀一‥結局様子見に来るぐらいなら最初からお前が話せよ」

「‥‥‥。」

俺の前まで歩いてきた小野寺さん

「受け取れ」

「けど‥」

小野寺さんが部屋の窓を全開にした

「高場―!」

車を磨いていたら頭のデッカイ声がしたから急いで入った座敷の部屋

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