テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

「橘さん!俺と河辺の分は!!」

勝手に入った橘さんの部屋

「えっ何が?」

何がだと!?

「ちょっと来いよ!!」
「えっ鮫島君!?」

鮫島君に連れられて入った日高君達の部屋

鮫島君が日高君の持つ券?を指差した

「橘さんから貰ったって言ってたぜ!日高君!」

「えっ何の事?俺知らないけど‥」

はぁ?知らないだと!?

「シラばっくれんなよ!日高君?橘さんから温泉旅行の宿泊券2枚貰ったんだよな??」

「えっあっ‥うん。この封筒に入ってた」

日高君が見せた封筒

「あっそれは」

「どうしたんだ?ナンパ野郎?」

ナンパ野郎が固まった


温泉旅行の宿泊券?
何でそんな物を持ってきたんだ?
毎年恒例のあれか?

「橘さん?」

橘さんを見て先輩を見たら先輩が両手を上げて『さぁ?』みたいな格好をした

「なっちゃんと日高君だけずりーぃよ!俺達の分は?」

攻められる俺
困ったなぁ‥

近藤君が働いている会社であって俺が働いている訳じゃないから直接俺が「ほしい!」と言ってくれる物じゃないし‥

「あの~‥?」

入ってきた問題児

「近藤君後3枚なんとかならないか?」

えっ?後3枚って‥?

毎年恒例の井川文芸社から頂ける温泉旅行

どうせ行くなら皆で行った方が楽しいだろうと思った俺

俺もゆっくり温泉に浸かって日頃の疲れとりたいし
思い出にもなるだろう


「あ゛ー!それ僕の!」

なつめさんに抱きついていた男が持っていたなつめさんへのプレゼント

「それ僕のって渡すから持ってきたんだろ?会社から貰った旅行券だろ?後3枚なんとかならないか?」

なんとかならないかって言われても

勇気を出してなつめさんと行こうと思って少ない冬のボーナス奮発して買ったんだ‥

ちらっと見たなつめさん

パッパジャマ姿!?

「近藤君?後3枚ほしいんだけど‥」

「はいっ!!」

ビクッとした僕

「鮫島君良かったな♪くれるって♪俺も温泉入ってゆっくりしよう♪」

えっ‥えっ‥ええー!?


「河辺に知らせに行こうっと♪」

えええ--!!?

「旅行の話でもしながら向こうでコーヒーでも飲もうか?♪近藤君何突っ立ってるんだ‥さぁ♪……。行かないのか?」

「いえ‥‥僕は‥‥。」

「コーヒーいらないのか?」

「もらいます。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ