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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

「…………」

鮫島が呼んだけどトイレの扉に背中もたれかかった俺

「日高まだぁ?」

何かトイレの扉に気配を感じる

俺が出るまで動かないつもりかよ…先輩
何て言おう!
何て言ったら先輩トイレから離れる!?

何て言って出かけよう?!

どうしてもサプライズにしたい俺

あっ…!!

「せっ先輩っ!腹痛いから正露丸買ってきてくれよっうーっ!腹痛いっ!」

正露丸?

「焼きイモ買ってきてやるよ♪そのままちょっと待っててくれよ♪」

えっ?焼きイモ?
トイレで焼きイモ…?

「ちょっ先輩っ!?」

ガチャと開けたら先輩はもういなかった。

「橘さん?先輩は?」

「何か鼻歌歌って走って出て行ったけど‥」

鼻歌?

「俺…ちょっと買い物行ってきます」

「買い物?夕飯の買い物行ってくれるのか?じゃ焼きそばの材料買ってきてくれない?」

「えっ?焼きそば?」

「お好み焼きの方がいいか?」

いやいや、そうゆう事じゃなくて…。



この間の焼きイモ旨かったよな~♪

皮とイモの間にキラキラ輝く蜜があって
口に入れたらトロ~♪

あーたまんねー♪

エレベーターに乗りエントランスに着くと止まっていた焼きイモの車

♪ラッキー♪

「焼きイモ♪ちょうだい♪!」



エレベーターに乗り込んでエントランスに着くと焼きイモ買っていた先輩

一回買ったからって何でくるんだよっおっちゃん!

移動販売車とはそうゆうもんだよ日高君…作者より


隠れて先輩の様子を伺う俺

選んでる?迷ってる?
行くなら今がチャンス?!

「おっちゃん♪どれが旨い?♪」

「どれも旨いよ(笑)」

「商売上手だな♪」

こそ~とこそ~とコートの襟で顔を隠し先輩の後ろを通った俺

「じゃ‥これとこれとこれと」

いくつ買うんだよ?!
あっヤバイつい声出そうになってしまった

そんな先輩を後に抜け出せたマンション

バイト代が入った茶封筒握りしめて目的のお店まで歩いた道

いつもと変わらないただの道がどこか新鮮に思えた。





「着いた!」

見上げたお店
意気込んで入った店内

「うわっすごっ!(どれもみんな綺麗だな‥)」

どれにしよう…
どれがいいかな?
先輩どれが似合うかな?

俺が店内ウロウロしていると店員さんが声かけてきた

「何をお探しですか?」

「えー…と…その…」

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