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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第37章 橘さんギックリ腰事件簿

なぜこうなったかと言うと‥

桜木祭も無事終わった後

左頬に傷のある確か小野寺さんとそれから‥鴨倉さん?と運転手の‥名前忘れた人と爺さんと橘さん河辺俺とで門に向かって歩いていた

皆で門まで来た時橘さんが言い出した

「この後家寄って行きませんか?♪」

「いえ私達は‥」

小野寺さん達は遠慮した

「今日はめでたいんですし♪パーっと二次会でもしましょうよ♪」

二次会って?橘さん?

「秀一甚一ワシャ先に帰らせてもらうよ。失礼のないようになワッハッハッ♪」

爺さんは笑って車に乗り込んだ

「では少しだけ」

また歩き出した俺達5人

信号待ちしていると

ん?何だ?

幼稚園のお遊戯の格好した男の子がこっちをずーっと見ていた

《こうちゃん!見ちゃいけません!こっち来なさい!》

《だってママ~‥》

その男の子が指差したのは左頬に傷のある小野寺さん

信号が青になって歩き出す俺達

カツカツカツ‥
カツカツカツ‥

通る人通る人皆が俺達を避けて通っているみたいに感じる

カツカツカツ‥
カツカツカツ‥

頬に傷があって黒いロングコートに両手突っ込みながらピカピカに磨かれた黒の先が尖った革靴をカツカツ鳴らして歩くオールバックの小野寺さん

本人は普通に歩いているつもりでも

さすが本家本元迫力ありすぎっ

怖えーって

突然橘さんがまた言い出した

「スーパー寄って行こうか?」

えっ?スーパー?

俺は小野寺さんを見た

「私達は構いませんよ」

いやいや‥そこは否定するとこだろっ

「たっ橘さん?!出前とったらいいんじゃないかなっ二次会なんだし(笑)」

等の本人達がいないのに何の二次会だって話

「そう言われればそうだね♪何食べたいですか?小野寺さんと鴨倉さん?」

何食べたいですかって大衆食堂に出前頼むんじゃないんだからっ
ここは寿司だろ!寿司!

俺は河辺を見た

「僕中華食べた~い♪」

食べた~いじゃなくて、この間奢ってもらったんだから今度は金持ちのお前が奢る番だろ?

そりゃ俺も金さえありゃ
寿司の1人前や2人前ぐらいなら‥

「中華いいね~♪じゃ中華にしようか?小野寺さんと鴨倉さん中華でいいですか?」

「私達は構いませんよ」

さっきからそれしか言ってなくねー?

「鮫島君も中華でいい?」

聞かなくても普通は同じのだろ‥

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