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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第37章 橘さんギックリ腰事件簿

外を見たら雨はもう止んでいた

「あの‥なつめさんは?」


「相ちゃんに用事でもあるのか?いないけど‥」

なつめさんに用事があるから来たんだ!
先生に用はない!

「いないんですか‥じゃ‥また今度来ます‥」

ずぶ濡れのままトボトボ帰る後ろ姿

「ちょっと君!」

「何‥ですか‥?」

僕寒いんですけど

近藤君の上にだけまだどしゃ降りの雨が降っているかのようだった

「‥‥。コッコーヒーでも飲んでいかないか?」

コーヒー?

僕はコーヒーよりタオルがほしい

「‥‥‥‥」

「飲んで‥いかないのか?」

雨に濡れた寂しそうな哀愁漂うな後ろ姿に

つい俺は‥

引き止めてしまった。

「じゃ‥少しだけ」

少しだけ?

「ちょっと君!ずぶ濡れのまま」

近藤君が家に入ろうとした時

「橘さん?誰だった?」

橘さんが帰ってこないから呼びに来た玄関

げっ!?変なヤツまた来たのかよ!?

「鮫島君タオル」

べっちゃ~‥

えっ‥今背中に悪寒が走ったような

変なヤツが橘さんの背中にぴったりくっついた

「あっ悪りーぃ♪俺邪魔したな(笑)」

邪魔したなって鮫島君?

ズルッ‥ズルッ‥

えっ?
近藤君が俺の背中から滑り落ちていく

「大丈夫か?しっかり立ちなさい!」

近藤君の肩を持って激しく揺さぶった俺

ガクガクッ
ガクガクッ

そ‥んな‥に揺らさないで~‥ぇ

頭がガンガンするぅ‥

「近藤君!?」

「先生‥もう限界な‥‥だ」

玄界灘?
♪どどおっと高巻く~玄界灘を~♪
段田男の玄界灘が脳裏をかすった

そんな事より近藤君っ
おでこに手を当てると

「熱!?救急車呼んでくれ!」



鮫島君と甚一と楽しく話をしていると

「救急車呼んでくれ!」

橘さんの声が聞こえたから行ってみた玄関

「どうしたんですか?橘さん」

「熱で倒れてしまってこんな時間開いてる病院ないだろうから救急車を!」

熱?病院?

「橘さんはタオル持ってきてください」

小野寺さんに言われタオルを急いで取りに戻った俺

携帯を取り出し沢木組がお世話になっている医者に電話した

「楽にしてやるからな‥」


彼を玄関の扉にもたれさせ服を脱がしていく

楽にしてやるからなって声がして

うっすら目を開けたら強簿手の男が僕の服を脱がし
露出していく僕の身体

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