
。+゚僕は君に恋をした。+゚
第37章 橘さんギックリ腰事件簿
「何ですか?」
掴んだものの何を言っていいのか思い浮かばず離した手
「ゆっくり休んでいてください」
暖かい大きな手を俺の額に軽く当てた小野寺さんが毛布を取りに部屋を出て行った
「秀一も変わったな‥」
鴨倉さんが小さな声でボヤいた
「変わったって何がですか?」
聞いてはいけない事を聞いてしまったかもしれない
「秀一には言わないでくれよ?」
頷いた俺
「昔は今みたいに人に対して優しさなんて持たない顔色一つ変えない冷酷なヤツだった」
「冷酷なヤツ?」
「ああ‥それに」
ガチャと開いた部屋の扉
「おっ俺っ片付けてくるわ橘さんはゆっくり寝ててくれよなっ」
「甚一‥お前先に帰っていいぞ?俺は落ち着いてから帰るから」
「そっそっか?じゃ‥先に帰るわ♪」
甚一が部屋を出た後俺は橘さんに毛布をかけた
「腰痛みますか?」
柔らかくて暖かい毛布
「いえ‥ありがとうございます。」
ずっと側にいてくれた小野寺さん
優しい小野寺さんが冷酷な人間だった?
しばらくしてお医者さんがやってきて近藤君の診察をした後俺の腰も診てくれた
「ただの風邪と湿布貼っときゃ治るじゃろ?ほれ薬と湿布」
薬と湿布をくれたお医者さん
「ありがとうございました。助かりました」
「いやいや。じゃワタシャ帰るとするかの」
腰を上げたお医者さんが見送りに付き添った小野寺さんに何か言った
「礼はいつものブツでいいからの(笑)」
ブツ?今ブツって聞こえたような
ワシャ沢木の親分御用達の老舗のあんころ餅が大好きじゃ♪
部屋を出て行ったお医者さんと小野寺さん
ブツって何だ‥?
聞いていいものだろうか?
帰ってきた小野寺さん
「小野寺さん‥あの‥」
橘さんに湿布貼ってあげようと湿布の袋を開けた俺
「橘さんうつ伏せになれますか?」
「えっうつ伏せって?」
「湿布貼りますから」
湿布?
「じっ自分で出来ますからっ」
ゴロンと小野寺さんにうつ伏せにされた身体
「ここでいいですか?」
服を捲り腰を触りながら耳元で響く小野寺さんの低音ボイス
「‥は‥い‥」
ゆっくり丁寧に湿布の端と端を持って貼っていった
「ひぃあ!つっ冷たい!」
「これでもう大丈夫ですよ」
痛めた腰にジワジワ浸透してくる優しさ
小野寺さんは冷酷な人間なんかじゃない
掴んだものの何を言っていいのか思い浮かばず離した手
「ゆっくり休んでいてください」
暖かい大きな手を俺の額に軽く当てた小野寺さんが毛布を取りに部屋を出て行った
「秀一も変わったな‥」
鴨倉さんが小さな声でボヤいた
「変わったって何がですか?」
聞いてはいけない事を聞いてしまったかもしれない
「秀一には言わないでくれよ?」
頷いた俺
「昔は今みたいに人に対して優しさなんて持たない顔色一つ変えない冷酷なヤツだった」
「冷酷なヤツ?」
「ああ‥それに」
ガチャと開いた部屋の扉
「おっ俺っ片付けてくるわ橘さんはゆっくり寝ててくれよなっ」
「甚一‥お前先に帰っていいぞ?俺は落ち着いてから帰るから」
「そっそっか?じゃ‥先に帰るわ♪」
甚一が部屋を出た後俺は橘さんに毛布をかけた
「腰痛みますか?」
柔らかくて暖かい毛布
「いえ‥ありがとうございます。」
ずっと側にいてくれた小野寺さん
優しい小野寺さんが冷酷な人間だった?
しばらくしてお医者さんがやってきて近藤君の診察をした後俺の腰も診てくれた
「ただの風邪と湿布貼っときゃ治るじゃろ?ほれ薬と湿布」
薬と湿布をくれたお医者さん
「ありがとうございました。助かりました」
「いやいや。じゃワタシャ帰るとするかの」
腰を上げたお医者さんが見送りに付き添った小野寺さんに何か言った
「礼はいつものブツでいいからの(笑)」
ブツ?今ブツって聞こえたような
ワシャ沢木の親分御用達の老舗のあんころ餅が大好きじゃ♪
部屋を出て行ったお医者さんと小野寺さん
ブツって何だ‥?
聞いていいものだろうか?
帰ってきた小野寺さん
「小野寺さん‥あの‥」
橘さんに湿布貼ってあげようと湿布の袋を開けた俺
「橘さんうつ伏せになれますか?」
「えっうつ伏せって?」
「湿布貼りますから」
湿布?
「じっ自分で出来ますからっ」
ゴロンと小野寺さんにうつ伏せにされた身体
「ここでいいですか?」
服を捲り腰を触りながら耳元で響く小野寺さんの低音ボイス
「‥は‥い‥」
ゆっくり丁寧に湿布の端と端を持って貼っていった
「ひぃあ!つっ冷たい!」
「これでもう大丈夫ですよ」
痛めた腰にジワジワ浸透してくる優しさ
小野寺さんは冷酷な人間なんかじゃない
