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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第38章 その後

「なつめ君‥愛し合うと言う事はとても素晴らしい事なんだよ」

ギリッと睨みつけてきたなつめ君

「勝手に覗くなや!覗かれた方の気持ちわかんのかよ!?日高も日高だ!人が来るかも知れねーのにっ何でしたんだよ!?」

何でって‥先輩が誘うような仕草したから…
なんて口が裂けても言えない俺

「それだけなつめ君が魅力的なんだよ。君は美しすぎる。存在自体が罪なんだよ‥」

おっ小野寺さん?

存在自体が罪?
なんだそりゃ?

「存在自体が罪って‥なんだよ‥っ?」

ニコっと笑った背高ノッポが俺の頭撫でてきた

「なつめ君は人を魅了す美貌を持っている。我慢しろと言う方が無理がある。」

遠くで頷く俺

「は‥ぁ‥」

「すごくお腹が空いてる時に目の前にアンパンぶら下げられたらどうする?喉から手が出そうなぐらい食べたいだろ?」

アンパンって小野寺さん警部ドラマじゃないんだから(笑)
あっ笑っちゃいけない口をチャックした俺

「ま‥ぁ‥」

「そういう事だ。わかったか?」

そういう事ってどうゆう事なんだ?

背高ノッポに頭グリグリ撫でられた

「う‥う‥ん。」

とりあえず返事した俺


先輩と小野寺さんのやりとりを見ていた俺

万事休すってとこかな‥

はぁ‥良かった

胸をなで下ろした時
小野寺さんが風呂入るか?と聞いてきた

「けど下着とか持ってきてないし‥」

「それなら心配するな。客用のがある。なつめ君檜風呂入るか?」

檜風呂?

「いい香りがするぞ。それにフィトンチッド効果がある」

フィトンチッド効果?
フィトンチッド効果ってなんだ?
肌が艶々になるって事か?♪

「入る♪入る♪」

「じゃ一樹風呂まで案内して一緒に入れ用意しとくから」

「でも‥」

「フィトンチッド効果について後で調べるといい」

小野寺さんが俺に耳打ち際で小さくそう言って笑顔を見せた
フィトンチッド効果?



風呂場に向かう俺と先輩

「日高~♪肌が艶々になるんだってよ♪」

「それを言うならフィトンチッド効果だろ?」

「だから艶々になるんだろ♪お前嬉しくないのか?」

顔を覗き込んできた先輩

アナタはいつから美肌に目覚めたんですか?

「ふん♪ふんふ~ん♪」

「‥‥‥」

鼻歌なんか歌っちゃって‥

またいつキレるかわからない先輩にビクビクした俺

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