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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第38章 その後

「せんぱっいゥック‥俺先輩だけなんだよ!」

ナンパ野郎より鮫島との方がショックだった

「‥‥‥」

「何とか言ってくれよ!くぅゥック」

俺の胸の中に入ってきてボロボロ涙流し声あげて泣くコイツ

日高の気持ちが伝わる

どれほど言えずに苦しかったのかがひしひしと伝わってくる

俺も悪いんだ‥
日高を一人にした俺が悪いんだ

「‥‥泣くな」

先輩だけ先輩だけと何度も何度も口にする日高

鮫島が俺にしてくれた事を思い出すと日高を傷つけてまでしない

俺をいつも見守り助けてくれた鮫島

いつも俺と日高の為に動いてくれる鮫島が俺を日高を裏切る事なんて絶対しない

「せっんぱ‥いっ!泣」

「わかったから‥もう泣くなって」

ヒックヒック肩を揺らし俺の胸で泣いている日高を抱きしめた

ぎゅっと抱きついて顔こすりつけて泣きじゃくるコイツ

俺も同じ寂しかった寂しかったから‥

わかった‥コイツの気持ち
一人にさせてごめんな

「もういいから。わかったから顔上げろ?」

「ゥック‥」

ゆっくり日高の肩持って離した身体

げっ!!!

びろ~んと伸びた鼻水!?

「お前っ汚いだろ!」

目は赤く腫れ顔は涙と鼻水とでベットベトになっていた

「せっんぱ‥いっ!ヒック‥ヒック!」

嫌だ!離さないでくれよっまた先輩に抱きついた

「やめろって!汚いから離せ!」

汚い汚いって一緒に風呂入ったじゃん!!

「先‥輩ゥック‥」

「‥‥‥」

‥ったく子供かよ?
‥‥‥‥。

いつも俺を子供扱いしてる日高が実は子供だと知る俺

こんなデッカイ子供いるかよ‥

フッ‥フフフ

「せん‥ぱい?ヒック」

そんな先輩と目が合った俺

「先に顔洗ってこいよ」

バッと走って行った洗面所

「日高?」

さっきまで泣きじゃくっていた日高がすごい勢いで走って行った

「‥‥‥‥‥。」





戻ってきたかと思ったら布団に座っていた俺に近づいてくる
「なっなんだよっ?」

じわりじわり近づいてきて

「仲直りの‥ね?しよ?」

仲直りの!?

「仲直りのって‥なんだよっ!」

「‥‥‥。先にって事は後があるんでしょ?」

はぁ?

「何言ってんだよっ」

すると日高の手が伸びてきた‥

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