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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第39章 ‥‥‥。

「ただいま~♪」

「あっお帰り?すごい荷物だね?!」

橘さんがキッチンに運ぶの手伝ってくれた

「夕食小野寺さん招待しようと思って鍋の材料買ってきた♪」

「招待って‥?」

その時リビングに入ってきた食パン君がドン!とスーパーの袋をテーブルの上に置いた

「ナンパ野郎黒ゴマすり潰してくれっハァ‥重いっ」

さすがにスーパーの袋3袋も日高一人では持てねーだろうから1袋持った俺

「すり潰す?」

「黒ゴマペースト使ってもいいんだけど手作り感出るしその方が香りもいいだろ?だから頑張ってすり潰してくれ。はい♪」

スーパーの袋から取り出した黒ゴマ2袋を渡された

「あっ後家に残ってる黒ゴマも一緒に使ってくれよ?」

そんなに黒ゴマ入れるのか?

ナンパ野郎がテーブルの上で黒ゴマをゴリゴリすり潰している間

俺は夕食の下拵えと黒ゴマプリンの準備に取りかかった

ゴリゴリ‥ゴリゴリ‥

「相ちゃん?これどれぐらいになるまですり潰せばいいんだ?」

あっ言うの忘れてた

「ゴマから油が出てくるまで」

「あっ油が出てくるまでって相当だね‥アハハハ‥」

「愛情♪愛情♪(笑)頑張って橘さん♪」

俺の前に座っていた日高君がニコニコして言ってきた

ゴリゴリ!ゴリゴリ!
ゴリゴリ!ゴリゴリ!

たっ橘さん?

橘さんがすごい勢いで一心不乱にゴマをすり潰していく


ゴリゴリ!ゴリ‥

「これぐらいでどっどうかな?ハァ‥ハァ‥」

そんなに息切れするまで力入れてすり潰さなくても‥

すり鉢を持ってきたナンパ野郎

「いいんじゃね♪?じゃ玉子と砂糖をボールに入れて泡立てて」

先輩が料理の先生で生徒は橘さん

俺はそんな2人をテーブルに座りながら顎に手ついてじっと見ていた

橘さん真剣な表情してまるで料理と格闘技してるみたい

あっ玉子落とした‥
先輩に怒られてる(笑)

かわいいな橘さん♪
いつも大人な態度の橘さんが悪戦苦闘してる姿見てかわいいと思えた。

先輩と俺とあんな事があったけど

橘さんにもいい人見つかるといいなぁ‥って思った。


「後はオーブンに入れて蒸し焼きにして出来上がったら冷蔵庫で冷ます♪」

「ハァ‥疲れた‥ハァ‥」

けど、これも全て喜んでもらう為

果たして上手く作れただろうか?

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