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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第39章 ‥‥‥。

こんなに小さな蕾に指以上のモノが入る訳がない

入れて傷つけたくない‥

それに俺は‥

「小野寺‥さん?」

指を抜いた小野寺さん

「橘さん‥あなたが好きです。私はあなたを傷つけたくない」

小野寺さんの優しすぎる優しさに胸が熱くなり涙がにじみ出てくる

「泣かないでください」

小野寺さんの大きな手が俺の溢れ出る涙をそっと拭ってくれた

「ゥ‥クッ‥ッ」

ぎゅっと抱きしめられた俺

「すみません‥やっぱり痛かったですか?」

首を横に振った橘さん

俺は‥

「じゃ‥好きだと言われて迷惑ですか?」

俺は‥

「橘さん?」

小野寺さんを抱きしめ返した

優しく頭撫でてくれた小野寺さん

小野寺さんの逞しい胸の中

「小野寺さん」

「どうしました?」

胸に顔うずめたまま橘さんが洩らした言葉

「肌で感じたい。小野寺さんの温もり」

「橘さん‥」

顔を上げてもう一度伝えた

「ダメですかっ?あなたの温もりを肌で感じたいんです」

ふーっと息を吐いた小野寺さん

「わかりました」

そう言うとムクッと起きて上着を脱いだ小野寺さん

俺も起きて上着を脱いだ

小野寺さんの盛り上がった逞しい胸の筋肉

「これでいいですか?」

「は‥い」

小野寺さんからまた腕が伸びてきて、優しく包み込まれて入ったベッドの中

暖かい‥

ぎゅっと抱きしめてくれる小野寺さんの胸に耳を当てたら聞こえてきた小野寺さんの心臓の音

トクン‥トクン‥

心地いい心臓の音‥
このまま‥

ずっとこのまま‥

側にいてほしい‥

俺の側にずっといてほしい‥

こうして抱きしめていてほしい。


芽生え始めた小さな恋の花

これから少しづつお互いを知り

距離が縮まって

成長をして

いつしか実を実らせる時がくる。

「橘さん」

「何ですか?」

俺の頭撫でながら小野寺さんが言ってきた

「明日時間空いていますか?」

明日?まさかデートのお誘い?!!

「あっ‥あいっ空いていますっ」

クス‥

笑わ‥れた?

「明日朝10時に迎えに来ます」

迎えにって帰るのか?

「嫌だ‥帰らないで‥ください」

ぎゅっと抱きついてきた橘さん

抱きついた手を握られた

「寂しいんですか?」

「‥‥‥‥」

何も応えない橘さん
そんな橘さんを抱きしめたまま眠りについたベッドの中

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