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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第40章 芽生え始めた小さな恋の花

次の日の朝

「ん~ぅ‥」

部屋に差す眩しい太陽の光りで目が覚めた俺

伸びをし腕を振り下ろした時

ゴツンッ!

「っ‥」

えっ‥

隣で裸で眠っていた小野寺さんの頭に直撃した俺の肘

「うわっ!うわっ!ごめんなさいっすみません!」

「っ‥朝から肘鉄ですか‥」

ゆっくり目を開けた小野寺さんが俺の方向いて肩肘ついた時見えた脇毛

立派な男らしい脇毛につい見とれてしまった俺

「橘さん?」

「えっ‥あっ‥あはは」

笑ってごまかした俺の頬に手を置いた小野寺さん

「肘鉄じゃなくて私が欲しいのは‥」

えっ‥




カーと赤くなった俺の顔

「おのっ小野寺さんっ朝っ朝ご飯はパンですか!?それともご飯ですか!?」

バッと上半身起こして唇を手で拭いて聞いてしまった

拭いた手を捕まれてしまった俺

「どうして拭くんですか?」

どうしてって‥

別に深い意味はなく

ただ…

「橘さん」

「小野寺さん」

ジーーッ。

「‥‥‥‥‥」

「‥‥‥‥‥」

「‥‥‥‥‥」

「‥‥‥‥‥」


亀の親子みたいに重なった顔がこっちをずっと観察していた

「君達っ!いつからいたんだ!?」

首の後ろで腕組んだ鮫島君が部屋に入ってきた

「いつからそうゆう関係になった訳?♪」

「えっ‥?そうゆう関係って?」

「トボけんなよ(笑)昨日激しく求め合ったりしちゃったわけでしょう?」

ニタニタしながらベッドの中の俺と小野寺さんを見た

「違っ!いいから部屋から出なさい!」

あっさり後ろ向いて手を振って部屋を出て行った鮫島君

そのまま視線を下ろせばまだ部屋の扉の柱にいた亀3匹

「橘さん朝ご飯まだぁ?僕お腹すいた」

「ナンパ野郎俺和食食いたい♪」

「橘さん小野寺さん♪おはようございます♪」

それぞれ言いたい事言って閉められた部屋の扉

クス‥クス‥

小野寺さんが笑った

「大変ですね‥早くお姫様を貰いに来ないと」

お姫様貰い?

「えっあのっそのっえっと!」

真っ赤な顔して慌てる橘さんのかわいいこと

「早く服着ないと風邪ひきますよ?」

えっ‥あ!そうだった

服って‥

昨夜の事を思い出して余計顔から火が出る俺の顔

小野寺さんがベッドから降りる間際に俺の顎を親指と人差し指で持ち上げた

チュッ‥

「先行ってます」

小野寺さん!

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