テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第40章 芽生え始めた小さな恋の花

「お前っ禁欲生活!」

日高の顔をぐにゅ~っと押しつぶした俺
その手を掴まれた

「先輩イエローカード♪(笑)」

「は?なんで?」

「何でって顔触ってんだろ?俺にも触らせろよ♪」

「違っ!お前‥てっ手首触ってんだろ!!お前はイエローカード2枚だ!!」

2枚?

「は?何それ」

握っていた手首離して自分の手を後ろに隠したコイツ

「隠すなよ!今その手で俺の手首握っただろ!?見せろ!!」

どうでもいい事なのにムキになってしまった

日高がん?ん?ってしながら隠す

躍起になった俺は日高の後ろに隠した手を前に出してやろうとした

「見せろってっ!」

そのまま抱きつくような形になりドサッと日高を押し倒してしまったバカな俺

「あはは(笑)先輩いきなりレッドカード♪」

「レッドカードって押し倒しただけだろ!」


「押し倒しただけってこのまま退場もいいんじゃない?ね?先輩‥」

退場って何だよっ

「はぁ?バカ言うなっ」

憎たらしいコイツの手が伸びてきて引き寄せられる俺の顔

だが、しかーし!

「俺との約束はっ!!」

唇スレスレで日高の手が止まった
《後少しっ》

「約束破るヤツは嫌いだ!」

嫌い?

先輩のほっぺたに添えた手を離した


「‥‥‥‥。」

「わかりゃ~いいんだ♪」


そう言った先輩が布団捲って布団中に潜り込んだ

は?先輩?

頭置く方に足向けて反対に入った先輩

「先輩?」

「日高は普段通りに寝ろ♪」

普段通りにって‥

キングサイズの大きなベッド

普段通りに入ったら触れた布団中の足のつま先と足のつま先


ゆっくり足伸ばしたら足バタバタさせて毛嫌いされた俺の足

《ひどっ‥》

「‥‥‥‥。触れるなって俺言ったよな?」

「言ったけど?指だろ?足関係ないじゃん?」

バカかコイツは?

「足の指もだよ!全体的に触れるなって事だ!」

俺だって本当はそれぐらいわかってるよっ
別に足ぐらいいいじゃん!

「‥‥‥‥あっそ。」

「あっそって‥お前!もういい!」

憎たらしいっ!
あったまキタ!

寝てやる!寝てやる!


何がもういいだよ?
勝手にいきなり禁欲生活開始とか訳わかんない事言って

明後日は旅行控えてるってのによ!

先輩のバカ野郎!

俺と先輩はまた些細な喧嘩をした

ストーリーメニュー

TOPTOPへ