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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第41章 小野寺さんと橘さんと俺と先輩

日高君があのアパートの場所に戻ると言った

沢山思い出が詰まったあのアパート

住んでいたアパートはもうないけれど

懐かしい思い出の場所

「日高君‥」

橘さん?

「はい‥」

橘さんがゆっくり立ち上がって俺の目を見て言ってきた

「アパート出来上がったら教えてほしいな‥俺もあのアパートには思い出が沢山詰まっているから一緒に引っ越すよ♪ダメかな?」

えっ橘さんも引っ越す?

俺は先輩を見た

日高を見たら目が合った

「先輩は?」

いや‥俺よりお前だろ‥

俺は日高に話したナンパ野郎との事

そして俺の大好きな梨花冬弥先生である事を

「お前が決めろよ‥」

俺が決めれる訳ないだろ

先輩‥俺は‥

「橘さん思い出って?」

小野寺さんは知らないんだった

「私は以前日高君達と同じアパートに住んでいて隣だったんですよ♪」

「隣?」

「はい♪私も思い出が沢山ありますからあの場所に戻りたいなと‥」

橘さんも戻りたいと言った。

小野寺さんが立ち上がり橘さんの手を握った

「一人は危険です!」

「えっ?小野寺さん?」

「私も一緒に行きます」

「一緒にって?」

「一緒に暮らします」

暮らす?
小野寺さんと俺が一緒に暮らす?!

「えっ?‥えっ?」

「まだ早いと思っていたのですが‥一人にさせる訳にはいきません。」

一人にさせる訳にはいかない‥
何かあってからでは遅い!

何言って‥小野寺さん?

「心配なんです」

いきなりすぎて頭が回らない

「橘さん!」

ぎゅっと握られた手

「はいっ!!」

パチパチパチ♪

「良かったな橘さん♪」

「おめでとう♪橘さん♪」

「一緒に‥きなよ橘さん♪」

「日高がいいってんなら俺は別に‥」

皆何言って?
名前呼ばれたから返事しただけで‥

「私が守ります」

「守りますって‥」

「プロポーズされてんだろ?」

「先輩!」

プロポーズ?
ふら~となりかけたナンパ野郎をガシッと支えた背高ノッポ

「橘さん?しっかり!」

「小野寺‥さん」

やっぱりいきなりすぎたか‥

「私は‥」

橘さんの手が震えている

「‥私はっ‥」

「好きなんです。私にあなたを守らせてください橘さん」

真っすぐな真剣な目の小野寺さん

俺も側にいたいと思った
離れたくない
離さないでほしいと思った

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