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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第10章 すれ違いの純情

なんなんだっ日高の野郎!
また置いてきぼりにしやがって!!

俺は一人鼻息荒らして日高のアパートに向かっていた

ぶん殴ってやるっ

ぶん殴ってやるっ!!


いなかったら帰ってくるまで待つつもりだった


日高の着信音が鳴る

メール?


《さようなら 一樹》


はぁ!?


意味がわからない


すぐに携帯に電話してみた


やっぱり出ない


あんの野郎!


俺が何した?!
言ってみろ!?


いつでも何でも勝手に決めんな!

走って日高のアパートまで向かった








はぁはぁはぁ‥
電気ついてる!

勝手に開けてやる!!

ガチャッ

「日高てめーなっ」

ズカズカ入って行ったら部屋にはいなかった?



風呂か?!

ガチャ!‥いない?


トイレか?!

ガチャッ!いない‥


ふと目に入ったのがベランダの扉が開いていた














ベランダに近づくと床に携帯が転がっていた










《さようなら 一樹》










まさか‥‥








ゆっくり








ゆっくり








ベランダを覗くと


















何か聞こえて振り返った






すると玄関に日高が立っていた


「‥‥‥先輩?」


俺は明日ゴミの日なの忘れててゴミ出しに行って帰ってきたら





先輩がいて…






先輩がベランダで崩れて






先輩に駆け寄ったら




先輩が俺にしがみつきボロボロ涙流してて






「アホか?!心配させんな…‥‥お前が‥…
お前が‥さようなら‥とか言うから‥‥
来てみたら‥‥‥‥‥ 部屋入ったら…いなくって‥ベッド‥風呂‥トイレ…全部探したのに…いなくって……携帯…あって………ベランダの扉‥‥
‥開いてたから……俺は…てっきり…くっ……っ…うっ…」







先輩‥









俺そんなバカな事しないよ












ごめんね‥







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