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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第10章 すれ違いの純情

「なー先輩?もう一回言ってみてよ?」

しつこいな‥

何回も何回も‥しつこい!!


「俺から離れないってもう一回言ってみて?」


「離れねーつってんだろっ!!手離せっ」


だんだんイライラしてきたっ


「離れないとか言って手離せって意味わかんねーしっ」

違うだろ!意味がっ

「それにアンタから引っ付いてきたんだろ!?手離してやるから嫌なら離れろよ」

え?

「嫌なら俺から離れろって」

「‥‥‥‥‥‥」


俺がくっ付いたままでいると

日高の手が頭をくしゃっとして

「離れられないのに言うな」

「‥‥‥‥ぅ‥‥」


しばらくずっとくっ付いていると日高が笑い出した

「ずっと離さないつもり?(笑)」


「バッバカ言うなっ!離れるよっ離れればいいんだろっ!」

離れようとすると腕を引っ張られ

「んっんぅっ」

キスをされた

「先輩素直じゃないよね(笑)」

「うっうるさいっ」

抱きしめられたまま顔を真っ赤にしていると

「離せって言わないの?」

「言おうとしてたとこだよ!離せって」

はいはいって感じで離された俺

少し寂しかった。


「あーそうだ!先輩これあげるよ」

渡されたのはシワクチャな小さな紙袋

「何これ?」

開けてみてと言われ開けてみた

「ストラップ?」

「そう!ズボンのポケットん中に入れてたから袋はシワクチャだけど(笑)」

「ありがとう…」

「つけてみて?」

え?今?

「つけてみて?って」

何をそんなに嬉しそうにしてるんだ?コイツ
言われた通り携帯につけてみた

「これでいいのか?」

すると日高が


「じゃ~ん♪お揃い!」

「え?」

嬉しくないのかな?先輩‥

「嬉しくない?」

「え‥いや‥嬉し‥ぃかな‥」

「かな?って何だよ(笑)」

嬉しいとゆうより恥ずかしい…

あ‥これもしかして
あの時の雑貨店の…

嬉しいよ日高


アジアンテイストの色鮮やかなストラップだった

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