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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第43章 砂浜デート

「温泉行きましょうか♪小野寺さん?」

外は快晴で大きな部屋の窓から暖かな太陽の光が差し込みのんびり2人だけの時間を過ごしていた

部屋中がほんわかした柔らかな暖かかな空気で包み込まれる

「そうですね行きますか?」

浴衣に着替え出た部屋

小野寺さんと温泉に向かう廊下を歩いていると俺達の方に向かって歩いてくる男がいた

あれ?どこかで見かけた事があるような?

どこだっけ?

どこか懐かしい面影を漂わせるスッと背筋が通った背の高い如何にも紳士的な男が真っ直ぐ歩いてくる

誰だ‥?ん?

思い出せない。

ここは地元から離れた温泉宿

顔見知りと会う事は99.9%ありえない

でも、仕事関係で一度会っていたら失礼にあたる‥

すれ違う時一応俺は軽く会釈した

「‥‥‥?」

今知らない人に会釈されたけど誰だ?

仕事で会った事があるのか?

どこか懐かしい面影を残す爽やかな男

一応私も会釈を返した

そのまますれ違い歩いていると前から走って通り過ぎた若い男が言った言葉に俺は耳を疑った

「探しましたよ!江崎専務!こんな所にいたっハァ‥ハァ‥」

江崎?

橘さんが立ち止まった

「どうされました?橘さん?」

振り返った橘さんがさっきすれ違った男を見ているように見えた

「‥‥‥‥」

「知り合いですか?」

「‥いえ。行きましょう小野寺さん‥」

江崎な訳がない

俺の知ってる江崎は俺より背が低くてあんなにエリートを気取った紳士な男ではない

江崎な訳がない

そもそもこんな所で会う訳がない!!

あの時俺は探したんだ‥

けどアイツは見つからなかった。

江崎なんて名前世の中には沢山いる

それに今俺は小野寺さんとゆう心安らぐ運命の人とやっと巡り会えたんだ

江崎の事を忘れられるぐらいの愛しい人に‥

だから、もう関係ない。

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