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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第43章 砂浜デート

そんな目で俺を見ないでくれ‥っ

橘さんが欲しがって買いに行った指輪

なのに「何を?」と言われカーッとなって橘さんを置き去りにした
けど気になって部屋に戻ろうと待っていたエレベーター前

相手の男は誰なのか知らないが橘の顔が青ざめていく

どうしたんだ?

「その人をどこに連れて行く気だ?離してもらおうか?」

え?小野寺さん?

「返してもらうぞ」

グイッと引っ張り私から橘を引き離した男が橘を抱きしめた

「橘?」

目を見ない橘

「わかっただろ?‥そうゆう事だから‥行きましょう小野寺さん‥」

「そうゆう事って‥橘?」

橘さんの名前を知っていた男
えらく親しげだった

小野寺って男と去って行った後ろ姿をただ目で追う事しか出来なかった




部屋に戻った俺と小野寺さん

さっきまで柔らかな暖かった空気が一変し嫌な空気が充満していく部屋

部屋に入ってから何も話さない橘さん

「‥‥‥‥」

「橘さん?あの人は‥」

聞かない方が良かったのかも知れない

だけど気になった

親密な関係を俺に隠す理由があるのか?

「誰なんですか‥?」

「小野寺さんには関係ない事でしょう」

関係ないだと!?
あるだろっ何故隠すんだ!

「橘さんっ!!」

小野寺さんが力強く俺の手を握ってきた

「言いたくない!離してっ」

‥‥‥‥。

「ちょっと来い!」

強く握られた手を引っ張られ

ボフンッ♪

ベッドに投げ飛ばされた俺

怖いっ

小野寺さんが上に跨がってきた

「何故言わない!!」

「痛いっ!」

橘さんの両手を組み敷きりベッドに押さえつけ唇を奪い
貪るようなキスをした

「んんっやめっ小野寺‥さんっんっ嫌だ‥っ」

嫌!?
何が嫌なんだ?

「んっんんっ!!!!!?」

何かを探し追い求めるような荒々しい口づけをする小野寺さんの手がズボンの前に触れた

「嫌っ!!やめっ小野寺さんっ!」

「あの男ならいいのか?あの男は誰なんだ!」

「やめてっ!」

「橘さん!!」

「っ‥ぅ‥こんなの‥嫌‥だ‥」

橘さんの目に涙が浮かんだ

「‥‥‥‥」

俺はただ誰だか聞きたかっただけ

ゆっくり身体を離しベッドサイドに腰掛け橘さんに背を向けた

「悪かった。」

俺は一体何しようとした?

泣かせたい訳じゃない

そうじゃない

そのまま部屋から出て行こうとした

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