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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第44章 思い出

「橘さん?」

俺の手を持ったままじっと何かを考えているかのように見えた

「‥嵌めますね」

小野寺さんの手を掴んだ時僅かに震えていた小野寺さんの手
スッと嵌め込まれた指輪

「‥‥良かったか?」

小野寺さんが嬉しいか?と聞いてきた

「はい」

笑顔で答えた
嬉しい気持ちは本当だったから

俺で良かったのか?と聞いたら笑顔を向けた橘さん
本当に俺で良かったのか?
笑顔を俺にくれたけど
どこか後退く笑顔が気になった

「行きましょうか?」

「え‥ああ」

小野寺さんが嵌めてくれた左手の薬指を熱く感じながら皆の部屋に向かった

開けた皆の部屋の襖

「先輩まだ飲んだらダメだろ!」

「腹減ってんだよ俺はっ」

炭酸で腹を満たそうとしたら開いた襖

「遅せーよ!何してたんだよ」

「あっ橘さんと小野寺さん来た!」

ゆっくり入ってきた2人

「ごめんねー。待たせて‥ってすごい豪華」

テーブルにはお造りの船盛りにお鍋が各2つづつ
野菜にお肉や魚などの鍋の盛り合わせと小鉢などがズラリと並んでいた

「橘さんと小野寺さん早く座れよ♪なっちゃん飲んでねーで皆についで回れ!」

何で俺が注ぎに回らなならん!
それにお前も飲んでんじゃんかっ!
俺はコンパニオンじゃねーつーの!

「ナンパ野郎‥グラス持てよ‥」

そう思いつつ注ぎに回った

「ああ…ありがとう(笑)」

トクトクトク♪とグラスに注いだビール
あっ泡だらけ!!?

ナンパ野郎と目があった

「なんだよ?」

「いや別に‥」

なんなんだよ?

「なっちゃんの下手くそ(笑)」

うるせーよっだったらお前が注げよ!

背高ノッポがグラスを突き出してきた

俺が注ぐしかなくなった

カチン!トクトクトク♪

泡って言うより危なっかしいとゆうか何とゆうか‥
「俺も注いでやるからグラス持て」

俺?私じゃなくていつから俺になったんだ?

なつめ君からビール瓶を受け取り注いだビール

トクトクトク♪

すげー泡があんまり立ってねー♪

「一樹も飲むだろ?」

「あっいただ」

「日高見ろよ♪泡ないんだぜっすげー!」

横で注いでもらったビールのグラスをくるくる回す先輩

「良かったね先輩(笑)小野寺さんすみません‥」

ニコッと笑ってビール注いでくれた小野寺さん

本当にすみません‥。

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