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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第44章 思い出

ナンパ野郎の器に肉入れて次は俺の♪

しゃぶしゃぶしようとしたら

ツンツン♪

日高が俺の浴衣の袖引っ張ってくる

「日高は自分でっ」

「見て♪」

「何をだよ?」

日高が見てる先を俺も見た

指輪?

ナンパ野郎の指にゆっ指輪…!!?

「ナンパッ」

ツンツン♪
日高がウィンクしてきた

「‥‥‥‥」

「何?何か言った?」

「いや‥何でもねーよ」

だから私から俺に変わったのか?
分かりやすすぎだろ(笑)

けどラブラブなのはいい事だぞナンパ野郎♪
初めは俺の大好きな梨花先生と思ったら盗られた気分で嫌だったけど梨花先生が幸せなら1ファンの俺としては大変喜ばしい事だからな♪

けど鮫島達は指輪に気づいてるのか?

「先輩?どこ行くんだよ?」

「ちょっと聞きに」

聞きに?何を?

鮫島の隣に来た俺

「おっ♪なっちゃんじゃねーか♪」

「ちょっ鮫島?」

鮫島が俺の首に腕まわしてグラスを突き出してきた

「注ぎに来てくれたんだろ?♪」

「は?」

瓶ビールを鮫島から渡された俺

「なっちゃん注いでくれよ♪」

なっちゃんなっちゃん呼ぶな!

‥‥‥‥。

トクトクトク♪注いだビール
ごくっ♪ごくっ♪

「ぷは~っ旨い♪なっちゃんも飲めよ♪な?」

「飲めってグラスが‥」

「ここにあんだろ?(笑)」

そう言って渡された鮫島が飲んでいたグラス

「お前これっ」

トクトクトク♪注がれたビール

「いいから飲め♪」

これ間接キスだろ?いいのか…

河辺は?いない?
日高はこっち見てなかった

友情の証と思ってごくっ♪ごくっ♪と飲んだビール

「なっちゃんとこうやって酒酌み交わす日が来るとはな‥」

「家でもいくらでも出来るだろ?」

「そんな機会滅多にないだろバカ‥それに」

バカって言ったな!って言ってやりたかったけど何だか雰囲気が違う?

「なっちゃん居なくなると俺‥寂しいな‥」

急に何言い出すのかと思ったら胡座かいた鮫島がしんみり呟いた

「何言ってんだよ?居なくなるって死ぬ訳じゃねーんだし。引っ越すだけだろ?(笑)」

「けどよ‥」

なんだよ陰気くさい‥

相川とバカやって楽しく過ごした日々を思い出すと勝手に目頭が熱くなる

「さっ鮫島も来たらいいだろ?」

そんなしんみりする事ないだろ?

遊びに来ればいい話だろ?

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