猫科男子との生活 。
第9章 野良猫には注意が必要です、油断するとーーー…
*
− ある野良猫 さいど。 −
…琉月、さんとは仲がいい…はずだ。
でも、ここにきて、漣の隣で微笑む琉月さんを見たらへんなイラつきがある
【琉月】この名前が呟かれる…彼女の口から零れる度イラつく
胸が苦しくなる
要するに"嫉妬"
そういうことなのかな、でも、俺、そういう感情を否定して押さえ込む、なんて無理みたい
漣「これもねー、琉月が」
大学入ってからも入る前も"猫"って呼ばれてたんだ、俺
周りと関わるのが面倒でいつも無口
なのに、気紛れで人の所有物を盗む
人に飢えた泥棒猫−−…
漣「夢斗ー? あ、もしや疲れちゃった!?」
目の前にいるのは初めて俺から心惹かれた人で
初めて一発で心を盗めなかった人
漣「おーい…ぇ…?」
トンッと軽く彼女の体を押す
すると柔らかなカーペットに尻餅をつく彼女
右手で右手首を、左手で左手首を−−…猫がこんなことするなんて反則、かな?
でもきっとね、今まで望んでないものが望んでなくたって手に入ったから
本当に望んだものを盗む方法がよくわからないんだ
漣「ど、うしたの…?」
夢斗「さっきから琉月琉月煩いんだよ
それともこの状況さえわからないの?
それだけ…大切にされてたんだ?」
むかつくんだよ
もどかしくて
とっとと俺のモノになってよ
漣「−−ッ」
あぁ、そうだよね
自分のモノなんて傷つけたくないもんね−−…?
綺麗なままで。
漣の首筋に爪を立てる
赤い−−痕に。
琉月が自分の所有物だって象徴してるかのような痕に
消したい
その一心でその首筋に唇を軽く痕につくように重ねた
− ある野良猫 さいど。 −
…琉月、さんとは仲がいい…はずだ。
でも、ここにきて、漣の隣で微笑む琉月さんを見たらへんなイラつきがある
【琉月】この名前が呟かれる…彼女の口から零れる度イラつく
胸が苦しくなる
要するに"嫉妬"
そういうことなのかな、でも、俺、そういう感情を否定して押さえ込む、なんて無理みたい
漣「これもねー、琉月が」
大学入ってからも入る前も"猫"って呼ばれてたんだ、俺
周りと関わるのが面倒でいつも無口
なのに、気紛れで人の所有物を盗む
人に飢えた泥棒猫−−…
漣「夢斗ー? あ、もしや疲れちゃった!?」
目の前にいるのは初めて俺から心惹かれた人で
初めて一発で心を盗めなかった人
漣「おーい…ぇ…?」
トンッと軽く彼女の体を押す
すると柔らかなカーペットに尻餅をつく彼女
右手で右手首を、左手で左手首を−−…猫がこんなことするなんて反則、かな?
でもきっとね、今まで望んでないものが望んでなくたって手に入ったから
本当に望んだものを盗む方法がよくわからないんだ
漣「ど、うしたの…?」
夢斗「さっきから琉月琉月煩いんだよ
それともこの状況さえわからないの?
それだけ…大切にされてたんだ?」
むかつくんだよ
もどかしくて
とっとと俺のモノになってよ
漣「−−ッ」
あぁ、そうだよね
自分のモノなんて傷つけたくないもんね−−…?
綺麗なままで。
漣の首筋に爪を立てる
赤い−−痕に。
琉月が自分の所有物だって象徴してるかのような痕に
消したい
その一心でその首筋に唇を軽く痕につくように重ねた