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猫科男子との生活 。

第12章 猫の好物は飼い主ですから。




私が、食べ、たいと…?



漣「美味くないよ…?」



夢斗「素直に取りすぎ…、そういうことは教えてもらってないんだ」



拗ねた口調の夢斗




ちら、っと視線をそらす



琉月のほうだ。



琉月「悪ノリやめてよ、人くるよ?」



メガネを弄りながら冷静にあくまに冷静に、微笑を含め言う琉月




しかし、私の手を掴む夢斗の力は弱まらない

むしろ痛いくらいだ




−−…さらにその痛みが気に入らなくなるような出来事が起こる



漣「んぁっ///!??」





突然、耳たぶが何かに挟まれる感覚


甘噛みだ―…ただでさえ、耳が弱いため声が出る




夢斗「やめませんよ、悪ノリじゃないです、遊び人じゃないですし−−…

それともあれですか


才色兼備の王子様でも愛する彼女さんの事になると顔真っ赤ですか?」




作った冷静さを今にも失いそうな琉月に比べて

隣の彼は随分と余裕そうだ





漣「…る、う…」


琉月「!!」




− とある気まぐれ猫 さいど。−








漣「る、う…」



自分の名前が呼ばれるともうどうしょうもないような感情に襲われる








だから、野良猫は撫でるなっていったんだ



もう限界だよ



0mmの二人の男の方を突き飛ばす




夢斗「−−…ッ」




【彼女さんの事になると顔真っ赤ですか?】



きっと、こいつとは漣の隣を奪い合うと思う




軽い音がずっとリピートされる

でも



琉月「そうだよ

漣のこととなると冷静じゃいられない 悪い、の--…?」




それに唖然というか、笑いをこらえてる不思議な夢斗の表情




夢斗「そう、ですか…

でも、あいにく俺もなんです、気をつけてくださいね、泥棒猫は泥棒上手ですから−−…」

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