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猫科男子との生活 。

第13章 自分の事を捨て猫と自覚している猫は捨てられたくない一心です





宇宙「それじゃ、でましょうか。 要件なあとを追って連絡するわ」



漣「はいっ!! あの…」



宇宙「あぁ、わかってるわ。 それじゃ琉月と仲良くね 」



いつも通りいつも通りなのだが、【琉月と仲良くね】これにはほかの意味が込められているような気が…


気のせいか…




~~




漣「もう…夢斗!! いきなりあんなこと…」



あれから数時間後の食卓


今だって思いだせば照れる




夢斗「−−…ごめん、なさい…」


いやしかし、食卓の向かいでの上目使いと謝罪も照れる


午後8時 −−…午後の荷物運びでよほど疲れたのか


さきほどから箸をいつ落とすかわからないようにうとうとしている夢斗




夢斗「……漣は食べないの?」


漣「ん? え、あぁ


琉月がまだ帰ってないから」



その眠そうな声で聞かれたからか、その内容のせいか少し戸惑う


本当は3人で食べたかったけど…夢斗は早めに寝たいだろうし…



にしても、琉月遅いなぁ




夢斗「…ん」




目の前に出されるハンバーグ





漣「…え?」




夢斗「漣も食べたいだろうし

俺とだって食べて欲しいし…っ」




言われてハッとした気持ちになる




漣「そうだよね、一人じゃ…食べてたくないよね…」




ハンバーグを一口食べて罪悪感に襲われる





いつも講義室の隅で寝ている彼とは違うのだ


−−…今まで必死で隠していたのかな
寂しがりで甘えたな性格を−−




でも、私はあと1匹手のかかる猫がいるから…



漣「夢斗、食べててね!!」




今、音がした玄関に向かっていく




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