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静まり返った廊下を歩いていると
向こうから龍がやってきた。


「ゆい様、おはようございます」


ニコニコと笑顔で挨拶してくる龍にあたしは少しイラついた。


「龍、ちょっと話があるんだけど。」

「はい、なんでしょう？」




「胸のキスマーク、どうゆうこと？」

睨みつけながら、周りに聞こえないように小声で龍をせめる。


龍はクスッと笑いながら、あたしの顎に手を添える。


「どうゆうこととは？

そのままの意味ですが？」


悪びれもなく話す龍に詰め寄った


「そのままの意味ってなに？！ちゃんと説明してちょうだい」



「…そのままとは、そのままですよ」



言葉の終わりと同時にグイッと体が引き寄せられ壁に押し付けられる



「ちょっと龍！こんなところでやめて…！」

龍はお構いなしに、あたしの手首を抑え込み無理矢理、口を塞ぐ。


「んんっ…んぅーっ…」


何度も舌が絡んで息が出来ない


力強いキスに、力が抜けてきて足が揺らぐ


「…キスマークをつけた意味…

ゆい様は私のもの…という意味ですよ」


龍はニコっと笑顔を見せる。


あたしは顔を赤くして睨みつけた。