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あなたの執事

第5章 日々の勉強

「…え…?」


驚きのあまり放心状態になる


あのチクっと痛みが走ったところに淡いキスマークが出来ている


今朝見つけた、龍がつけたキスマークのすぐ横に…


誰?
また龍がここに?

ううん、龍だったら寝込みを襲うことはあっても、
そのまま出て行ったりしない。



それにあの香りは、龍のと違う…




モヤモヤしながら身なりを整え、そのまままた横になった





数十分経ったころに


コンコンとノックの音が聞こえる






「…どうぞ、入って」



「失礼します。」


扉を開けたのはシンだった。

相変わらず、背筋を伸ばし真っ直ぐあたしを見つめるシン。



「な、なに?どうかした?」


あたしは、シンの瞳を見るだけでドキッとしてしまう


「ゆい様、お風呂の準備が出来ました」


「…わかった、すぐいくわ」



あたし、なにドキドキしてんだろ…

シンの後ろを歩き、ひとり悶々と考える


そんな様子をみてシンはちらっとあたしを見る


「…どうかなさいましたか?ゆい様」


目があってまたドキッとし顔を背けてしまった…

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