あなたの執事
第9章 嫉妬
しばらくして、
あたしとシンは図書室を出て部屋の前まで送ってもらった
「ゆい様…、遅くまで申し訳ございませんでした」
またあのシンの申し訳ない表情
その表情が可愛くてクスっと笑う
「大丈夫だよっシンと話せて良かった!
…ありがとう。」
シンは、一瞬驚いた顔をしたがすぐに笑顔になった
ドキッ
その笑顔…反則だょ…
「ゆい様……」
シンは何か言いたげだったが目をそらせた。
「……それでは、ゆっくりとお休みくださいませ。」
「うん、おやすみなさい…」
シンは軽く一礼し、去っていった