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あなたの執事

第61章 櫻木

櫻木「…さて、りのあ様を屋敷に運びます。

水流園様のお召し物も汚れてしまいましたので、よければ屋敷に一緒にいらしてください。

ここからすぐ近くですので」



ゆい「…あ、でも…」


櫻木「りのあ様も意識が戻ったとき、水流園様がいらっしゃると喜ぶと思いますので。」



ゆい「あ、はい。

…じゃあお言葉に甘えて…」





それからあたし達は車に乗り込み、りのあの屋敷にむかった







車内で、りのあが握っていた光るものについて思い出した…


櫻木さんなら何か知ってるかな??



ゆい「あの、櫻木さん。

りのあが、何か光るものを持っていたんですけど

何かご存知ですか??」


櫻木「…あぁ、これですか?」


そう言うと、りのあの手のひらから光っていた物体を取りだした



ゆい「あ、そうです!

なんですか?それ」



櫻木「これは、発信器です。」


ゆい「…発信…器?」


櫻木「はい、りのあ様が外出の時、

私が傍にいなければいつもこれを所持してもらっています。

何かあった時、
りのあ様がこのスイッチを押して私の携帯に信号を送り

私が居場所を検索しその場所に向かいます。」




あ…それで、助けにきてくれたんだ…



ゆい「櫻木さん…助けて頂いて、

本当にありがとうございました!」



シン「櫻木さん、ありがとうございます!」


シンが周りに見えないように、ぎゅっとあたしの手を握った




櫻木「いえいえ。

水流園様も、神城さんが傍にいないときはこのような発信器を持っていると便利だと思いますよ。

よければ屋敷についたあと、詳細などお話しましょうか?」


ゆい「あ、はい!」


シン「是非お願いします!!!」



……!

あたしはシンの勢いにびっくりした


シン、何か考えているような顔してる…




それからすぐ、りのあの屋敷に着いた











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